【中小企業】製造業のコーポレートサイトで参考にしたいコンテンツを紹介
コーポレートサイトを通して、自社の魅力を効果的に伝えたいけど、どんなコンテンツを作ればいいのか分からない。一般的にどんなコンテンツがあるのか知りたい。このようなお悩みを抱える方も少なくはないと思います。
今回はそんな方の参考となるように、「中小企業の製造業」を対象としてコーポレートサイトのコンテンツを調査してみました。
INDEX
調査対象のサイトについて
前述したように、今回の調査対象は中小企業の製造業におけるコーポレートサイトです。なお、中小企業の定義は下記を参考としています。
常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人中小企業庁 中小企業・小規模企業者の定義 1.中小企業者の定義 より引用
サイトの選定方法
今回は下記サイトで以下の通り条件を設定し、コーポレートサイトを確認したうえで、ランダム形式に対象サイトを選定いたしました。
選出した際に利用したサイト | Baseconnect株式会社様:ナレッジエンジン |
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条件 |
|
対象の20サイト一覧
製造業のコーポレートサイトでよく見るコンテンツランキング
よく見るコンテンツの調査結果は以下の通りとなりました。
そのなかでも、ランキング上位のものをピックアップしてご紹介いたします。
1位:会社情報・企業情報
2位:採用情報
3位:製品紹介、製品情報
4位:技術情報、サービス情報
5位:自社の強み、特長、選ばれる理由
6位:事例紹介、納入先紹介
8位:CSR
8位:サステナビリティ、環境への取り組み
「採用情報」の参考例
今回調査したサイトのうち、約8割のサイトが採用情報を掲載をしていました。そのなかには、コーポレートサイトとは別で採用サイトを立ち上げ、コーポレートサイトから遷移ができるようにしているサイトもありました。
また、新卒採用に重きを置いているサイトが多く、学生を惹きつけるためにさまざまな独自コンテンツを掲載していました。採用情報と一口に言っても、競合他社と比較をする際の判断材料として扱われるため、実際の内容はその会社らしく多岐にわたることが分かりました。
参考サイト1:自社の魅力をたっぷりまとめたサイト
自社の魅力をぎゅっとまとめてアピールしているサイトです。ファーストビューの「ブラストは、科学の魔法だ」という言葉を含め、全体を通し、言葉遊びが面白いなと感じました。
構成についても、上から順に、エアーブラストへの関心を高め、実際の自社装置を紹介し、働く社員や社風を伝える自然な流れでスクロールを促しています。
参考サイト2:入職者のリアルな声を発信しているサイト
入職して間もない社員による座談会コンテンツを設けているサイトです。入社希望者と年齢の近い社員がざっくばらんに話している内容を知ることで、入社後のイメージがしやすいと感じました。
とくに「入社してから率直な感想は?」への回答については、リアルな声が知れるので、入社希望者からすると嬉しい内容です。
「製品紹介・製品情報」の参考例
どのような製品を製造しているのか、どのような製品がおすすめであるかを紹介しているコンテンツです。製造業であるだけに、ほとんどのサイトでこのコンテンツを掲載していました。
数多くある製品を一覧として並べるのではなく、機能性や形式、使用目的、業界やサービス別など、ユーザーが目的の製品にスムーズに辿り着けるように、さまざまなカテゴライズをしているサイトが多くありました。
参考サイト1:あらゆるユーザーに配慮したカテゴライズがされているサイト
「カテゴリから探す」「納入先から探す」「使用目的から探す」の3つで構成されており、各ユーザーの製品に対する理解度合いで選択できるところがいいなと感じました。
例えば、「納入先から探す」ですと、製品の詳細までは知らなくとも、ユーザーが属している業界をもとに製品へたどり着くことができます。
参考サイト2:カテゴリごとに補足説明があるため、項目の理解がしやすいサイト
「機能から探す」「電子・電気から探す」「活用例の紹介」の3つで構成されています。
例えば、「光」の項目下に補足説明が入っているように、どのカテゴリにも補足説明が入っており、ユーザーが選択する際に迷うことなく、スムーズに目的の製品へたどり着くことができるようにされています。
「自社の強み、特長、選ばれる理由」の参考例
自社として、一番売り出したいことやブランディング要素となる内容をユーザーに訴えることができるコンテンツです。採用情報と同様、他社と差別化を図るためにそれぞれのサイトでさまざまな工夫が凝らされていました。
伝え方や表現方法はさまざまですが、その中でも下記のような内容が多いことが分かりました。
- 豊富な実績
- 表彰履歴
- 長い歴史からなる信頼
- 誠実さやスピード感などの対応力
- 社会貢献、環境への配慮
また、実績を挙げる際に、お客様が抱えている悩みや具体的な成果・事例を踏まえることで、より身近に感じられ、印象に残りやすいサイトとなります。
参考サイト1:どのような課題が解決できるかが分かりやすいサイト
前述したように、「お客様の課題」として実際のお困りごとを記載がされており、それに対して自社がどのようなサポートをするのかが分かりやすく掲載されています。
また、右図の円形が、このコンテンツのポイントである、「トータルソリューションサービス」を象徴的に表していると感じました。
参考サイト2:長い伝統と歴史がある会社だとユーザーに印象づけるサイト
長い歴史と伝統のある会社であることを表現するために、年代別の写真と「黎明期」「転換期」などの印象づける言葉でまとまられています。
また、その年代を説明する概要文もまるで物語の一部のような伝え方で、思わずスクロールしたくなるような仕掛けになっていると感じました。
その他印象的なコンテンツのご紹介(目を引くタイトルで存在感を出すコンテンツ)
会社情報や特長といったタイトルを用いるのではなく、自社の特徴を分かりやすく表し、ユーザーに関心を持ってもらえるようなタイトルを設定している会社がいくつかありました。これにより、コンテンツ内容もタイトルに合わせてアレンジされ、より理解されやすい内容となります。
以下にて3社をご紹介いたします。
①浜松光電株式会社様「身近にある浜松光電のセンサ」
タイトルに「身近にある」と言った文言を使用することで親和性を感じることができます。
また、内容についても、センサに対して、全く知識がない方に対しても分かりやすく説明がされているため、新規顧客の開拓をしたい場合にうってつけのコンテンツです。
さらに、動画や写真、図を用いて説明をすることで、センサに対してより容易に理解がしやすくなっています。
②滝川工業株式会社様「THE ORDINARY LIFE OF TAKIGAWA」
映画のようなタイトルで思わずコンテンツの内容を見てみたくなりますよね。製造業のサイトには珍しい、文字をほとんど使用することなく、写真のみで社風を表現している唯一無二のコンテンツです。
写真の色のトーンも相まって、どこか懐かしさもあり、親しみをもちやすい印象を受けました。
③株式会社 土佐電子様「ベトナム生産事業」「ベトナム交流事業」
内容としては事業の紹介となりますが、どんな事業であるかがひとめで分かります。
よく「事業内容」や「事業一覧」等でまとめられることが多いですが、自社の看板となるサービスや事業、製品がある場合はこのようにタイトル設定をすることで、ユーザーも着目しやすいだけでなく、SEO対策としても効果的です。
弊社でも製造業のwebサイトを制作しています
弊社でも製造業のwebサイトを制作した実績があります。それぞれのサイトでは、上記でまとめたよく見るコンテンツを掲載して、制作をしております。
それぞれの会社が持つ特長や現状の課題を追求し、ユーザーのニーズも踏まえたうえで、より魅力的なwebサイトとなるようサポートいたします。
まとめ
今回は、製造業の中小企業におけるよく見るコンテンツをまとめてみました。
コーポレートサイトを通して自社の魅力をアピールするために、特長のあるコンテンツを含んでいるサイトが多いことが分かりました。また、似たようなコンテンツでも一味違ったタイトルを設定することでユーザーの興味や関心を促すことができます。
ぜひ、貴社のサイトを改修、リニューアルする際は参考にしてみてください。
この記事を書いた人
- 大学在学中、カナダのオーロラツアー会社でレセプション業務を経験。その後、東京の旅行会社にてオペレーターやプロジェクトマネージャーなどの幅広い職種経験を経て、アーティスへUターン転職。Webディレクターとして、大学や病院サイト、コーポレートサイトのディレクション・企画業務に携わっている。
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