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【インストール・会員登録不要】無料で競合サイトを調査できる「SimilarWeb」の使い方

Webサイトのアクセス解析をするうえで、競合サイトのアクセス状況と自社のWebサイトのアクセス状況を比較したい時がありますよね?
しかし、競合サイトを運営している会社に直接聞くわけにはいきません。

そこで今回はURLを入力するだけで、そのサイトのアクセス状況などを把握することができるツール「SimilarWeb無料版」についてご紹介します。

SimilarWebとは?

SimilarWebとは海外製のマーケティングツールです。海外のツールではありますが、日本語にも対応しています。

URLを入力するだけで、対象のサイトのトラフィック数、流入、検索のキーワード等などといった競合サイトのアクセス状況を把握できるツールです。

SimilarWebの使い方

SimilarWebの使い方はとても簡単です。

まず公式サイト(https://www.similarweb.com/ja)にアクセスし、左上の検索窓(画像内赤枠)に調査したいサイトのURLを入力して「Enter」キーを押すだけです。

SimilarWeb公式サイト

手順としてはこれだけです。URLを入力するだけで解析結果が表示されますので、特別なスキルなどは不要です。

解析データ画面について(2017年10月現在)

SimilarWeb無料版では、9つのカテゴリからアクセス状況を確認することができます。
それぞれについて紹介します。

1)概要

概要のページでは、訪問者数や平均滞在時間、訪問別PV、直帰率が表示されます。
過去6か月分の訪問者数が月ごとにグラフで表示されるので、視覚的にもわかりやすいです。

また、デスクトップユーザーの国別トラフィック(訪問者の国別の割合)やトラフィックソース(どこからWebサイトに訪問してきたかの割合)も把握することができます。

2)リファラル

「トラフィックソース」に含まれる「リファラル」(流入元サイト)について上位5サイトが表示されます。また、どのサイトから流入してきたのかだけでなく、どのサイトへ移動しているか(移動先サイト)も確認することができます。

リファラルを見ることで、訪れているユーザーの職業や興味関心を推察することができます。

3)検索

「トラフィックソース」に含まれる「検索」について、オーガニック検索と検索連動型広告などの有料検索の割合を見ることができます。
また、ユーザーが検索の際に用いたキーワードのうち、トラフィックの多い上位5キーワードを確認することができます。

4)ソーシャル

「トラフィックソース」に含まれる「ソーシャル」について、サービス別の流入元割合を見ることができます。

TwitterやFacebookなどSNSごとに項目が分かれて表示されるため、どのSNSが流入に影響を与えているのかを把握することができます。

5)表示

ディスプレイ広告(コンテンツ連動型広告)を出稿しているサイトの場合、こちらの項目が表示されます。

広告からの流入元サイトと、どの広告配信システムを使っているかを確認することができます。
同業他社が使用している広告媒体を調べることができるので、競合サイトの広報戦略などを推察するのにも有効です。

6)コンテンツ

無料版では調査対象のドメインに関連するサブドメインを調べることができます。

競合他社が運営する関連サイトを調べるときに便利です。

7)オーディエンス

調査対象のWebサイトにアクセスしてくるユーザーがどのような興味や関心を持っているのか推察することができます。

「カテゴリー」では、興味関心のある分野が表示されます。
「他の訪問されたウェブサイト」では、ユーザーがよく見る他のWebサイトが表示されます。
「トピック」では、ユーザーが関心のあるキーワードが表示されます。文字サイズが大きいほど関心度が高くなります。

8)競合サイト

調査対象のWebサイトと類似しているサイトが表示されます。後述の比較機能を使用する際に便利です。

9)モバイルアプリ

モバイル用のアプリを公開しているサイトであれば、公開しているアプリの一覧が表示されます。

Google Play、App Storeで公開されているアプリに対応しています。

SimilarWebの活用方法

競合他社のリニューアルや広告出稿の結果を追ってみる

「競合他社のWebサイトがリニューアルした」「競合他社の広告をよく見かけるようになった」時には、SimilarWebで解析してみると、これらの施策がうまく行っているのかなどを把握することができます。

アドオンの追加でこまめに調査する癖をつける

GoogleChromeやFireFoxにはSimilarWebのアドオンが提供されております。
閲覧中のブラウザから簡単にサイト解析を行えるため、気になったサイトをすぐに調べることができます。

アドオン表示例

他のサイトとの比較する

URL入力後の画面の上部にある「競合他社を追加する」というボタンをクリックし、URLを入力することで、サイト同士の比較ができます。

比較画面

SimilarWebの精度(Googleアナリティクスとの比較)

実際の精度が気になったため、調べてみました。
比較の対象は、一般に広く使われているGoogleアナリティクスです。

一つの例ですが、あるサイトではSimilarWebの2017年7月1日から2017年9月31日までの合計訪問者数(セッション数)が34,199に対し、Googleアナリティクスでは、29,068でした。ページビュー数でみると、SimilarWebが49,588に対し、Googleアナリティクスは53,003です。

SimilarWeb

Googleアナリティクス

また、流入元の精度ですが、SimilarWebではダイレクトが13.73%、リファラが8.51%、ソーシャルが1.21%、オーガニックが76.25%なのに対し、Googleアナリティクスではダイレクトが8.49%、リファラが20.42%、ソーシャルが7.16%、オーガニックが63.93%だったので、ブレ幅があるようです。

SimilarWebはGoogleアナリティクスと測定の仕組みが違うため、上記のような差が生じます。
SimilarWebでは、下記の方法でデータを取得しています。

私たちは、業界随一の制御装置によって得られたクリックストリームデータと、月間10億ページを分析するクローラーによって得られた情報を統合し、Web上のユーザーの軌跡を得ます。SimilarWeb PROより

もし競合他社を調べるのであれば、SimilarWeb同士で比較することがおすすめです。

SimilarWebの欠点

アクセス数が少ないサイトでは解析精度が低くなる

SimilarWebはテレビの視聴率のように、特定のユーザーのアクセス状況などをもとに解析しているため、閲覧数が少ないサイトではデータが取得できない、精度が低いといった場合があります。
そのため、競合他社の調査をする段階では、ブレ幅も考慮する必要があります。

無料で使える機能が限定的

Googleのように広告収入で成り立っているサービスではないため仕方がないかもしれませんが、使える機能に限りがあります。
リファラルを詳しく調べたり、複数の競合他社と比較したりする場合は有料版への切り替えが必要です。

SimilarWeb有料版について

無料版の機能でも活用できるサービスですが、本格的に使っていくと機能やデータに物足りなさを感じてしまいます。
その際には、有料版にアップグレードすることで、機能や取得できるデータを広げていくことができます。

ただし、調べた限り有料版の価格が明示されていません。
かつては英語版サイトに掲載されていたようですが、現在は英語版にも費用などは掲載されていません。
なお、現在は料金プランのページから資料請求を行える模様です。

さいごに

このように、SimilarWebを利用すれば簡単に他社のアクセス状況を調べることができるので、サイトに対する施策方針を考えたり、新しくサービスを展開する時の事前調査を行ったりする際にとても役立ちます。

無料版であれば費用を気にすることなく利用できますので、一度使ってみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

池谷 将太朗
池谷 将太朗ソリューション事業部 営業
2015年にアーティスに入社。
ソリューション事業部の企画・営業担当として、主に静岡県・愛知県内の企業・医療機関・教育機関のホームページリニューアル案件に携わる。2021年からは、ソリューション事業部の社内マーケティング担当を兼任し、リスティング広告の運用も行っている。
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