サイクリングや道案内に役立つウェブサービス「ルートラボ」をご紹介
ここ数年の間に、天気のよい休日にサイクリングを楽しまれる方や旅先でもサイクリングを楽しまれる方が増えてきたように思います。無理な走行にならないように事前に距離や標高差を事前に把握しておくと、安全で快適なサイクリングを楽しむことができます。
また、グループでサイクリングを楽しむ場合、イベント等を主催する場合は、コースを事前にお知らせしたいときもあるでしょう。
今回は、これらのニーズに対応したウェブサービス「ルートラボ」をご紹介します。スマホとデータを共有できますので、サイクリング中にも役立つサービスです。
ルートラボとは
Yahoo! JAPANでは実験的なプロダクト(サービス・機能・仕組み)を下記webサイトで公開しています。
その中の1つに「ルートラボ」があります。サイクリングや道案内などのルートを作成し、公開できるwebサービスです。
https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/
ルートラボの主な機能は以下の通りです。
- 地図をクリックすることにより、コースを簡単に作成できます。同時に距離や標高差を確認できます。
- 自分の登録したルートの編集、削除、及び公開ができます。また作成したルートをスマホで見ることができ、スマホのGPS機能と連動して、現在地を把握できます。
- 他のユーザーが作成した(実走した)コースを参照できます。
Yahooアカウントでログインすることにより、すべての機能が利用できます。まずはトップ画面の各メニューを簡略に説明します。
ルートを見る
ルートラボのトップ画面から「ルートを見る」をクリックすると、他のユーザーが作成して公開されているコースが表示されます。右上の検索ボックスに地名等のキーワードを入力して検索すると、関連するコースの一覧が表示されます。ここでは「富士山」で検索してみます。各コースのタイトル、場所、距離、最大標高差などの概要が表示されます。
気になるコースをクリックすると、地図、標高グラフ、投稿者の感想の他、距離、最大標高差、平均斜度などの詳細なデータが表示されます。
投稿者の感想を細かく記載してくれている場合はとても参考になります。なお、タイトルの下に短縮URLが表示されています。(上図の場合、https://yahoo.jp/n0tbGH)。これを控えておくと、次回からはダイレクトにコースのページを表示することができます。
ルートを描く
ルートラボのトップ画面から「ルートを描く」をクリックすると、コースを作成することができます。
画面左側のボックスに、タイトル、投稿者名、コメントを入力します。タグには検索ワードを入力します。あとは、地図と地図の上に表示された6つのアイコンを用いてコースを入力します。基本的に一番左のアイコン(道ピタモード)を利用して、道に沿ってルートを描いていきます。
適宜、「ルートを保存」ボタンをクリックして入力データを保存します。「ルートを保存」ボタンの下に、ラジオボタン(「ルート」を見る)に公開する)があります。チェックを入れると公開されます。作業中の場合はチェックを外しておくとよいでしょう。
地図から検索
ルートラボには「地図から検索(β)」というルート閲覧機能が提供されています。調べたい場所に地図を移動させてダブルクリックすると、ダブルクリックした付近を通る公開されたコースの一覧が表示されます。
試しに御殿場付近をクリックすると16,750件のデータが検索されました。
画面左のリストから気になるタイトル探してクリックすると、コースの概要が表示されます。
表示されたコースの概要のタイトル部分をクリックすると地図、標高グラフ、投稿者の感想の他、距離、最大標高差、平均斜度などの詳細なデータが表示されます。
ルートラボ マイページの活用
基本的にルートラボはYahooアカウントでログインして使用します。ログインした状態で、トップ画面上部の「マイページ」をクリックすると、これまで作成したコースの一覧表が表示されます。
編集したいコースの編集(EDIT)ボタンをクリックすると、指定したコースの修正や削除ができます。
なお、画面左の「エクスポート」ボタンをクリックすると、GPX形式、KML形式でコースデータをエクスポートできます。ルートラボで作成したコースを他の地図ソフト、地図アプリにインポートさせることができます。
GPX形式
GPX(GPS Exchange Format)とは、GPS装置やGPSソフトウェア間でデータをやりとりするための仕様で、XML Schemaベースでデザインされています。webアプリや地図ソフトのほとんどが対応している一般的な形式のファイルフォーマットです。
KML形式
KML(Keyhole Markup Language)はGoogle Earthの位置情報や地理情報,プレイスマークやポリゴン等のデータを記述するためのマークアップ言語です。Google Earthだけではなく、Googleマップでも利用できます。これらにインポートさせる場合は、KML形式を選択します。
ブログ記事への貼り付け
ルートを編集後、ルートを見るモードで貼り付けたいコースにアクセスします。
次に、下記画面が表示されるまで画面をスクロールします。
ルートを画像として貼り付ける
ブログなどにルートを画像として貼り付けるためのコードを生成します。形、大きさ、地図の種類を選び、プレビューを確認します。所望の画像が作成できたら、HTMLコードをコピーし、ブログ記事にペーストします。
ルートを動かせる地図として貼り付ける
ブログなどにルート再生やスクロールできる地図をiframeで貼り付けるためのコードです。形、大きさ、地図の形、標高グラフの有無、タイトルの有無を選び、プレビューを確認します。所望の地図が作成できたら、HTMLコードをコピーし、ブログ記事にペーストします。
スマホと連携した便利な使い方
ルートラボで作成したコースはGPX形式、KML形式でエクスポートできるため、ほとんどの地図アプリにインポートできます。その中でもルートラボビュアー(Android)は、エクスポート・インポート作業なしに利用できます。
iPhoneの場合は、ブラウザから各ルートの詳細ページにアクセスすると、iPhone専用のルートページが表示されます。
ルートラボビュアー(Android)の使い方
ここではルートラボビュアー(Android)で使い方を簡単にご説明します。まずはアプリをインストールします。
https://play.google.com/store/apps/details?id=orz.kassy.latlonglabviewer&hl=ja
アプリを起動後、画面左側のメニューを開きます。
メニューより、「ルートDL(ルートラボ)」をタップします。Yahooのログイン画面が表示されますので、ログインします。ログインすることによりすべての機能が使えるようになります。
パソコン版のルートラボで作成されたルートを呼び出す場合は、「作成したルート」をタップします。作成済みのルートが表示されます。
所望のコースをタップすると、地図上にルートが表示されます。現在地や標高グラフも表示されます。
このアプリを活用することにより、道に迷うリスクを低減でき、またペース配分も正確に判断できます。つまり、安全でかつ快適にサイクリングを楽しむことができます。
まとめ
本記事ではYahoo JAPANが提供する「ルートラボ」をご紹介しました。このweb サービスを利用することにより、以下のメリットがあります。
- サイクリング等のコースをグループで共有できる。
- イベント主催の際、コースを事前告知できる。
- スマホと連動することにより、道に迷うリスクを低減でき、またペース配分も正確に判断できる。
またコースのグループ共有や告知の手段として、下記の2つの方法があります。
- コースの短縮URLをメンバーに連絡する
- ブログ記事、告知サイトにルートラボで作成したコースを埋め込む
コースを事前に把握することにより、安全でかつ快適にサイクリングを楽しむことができます。インターネットサービスがスポーツを快適にサポートする例として参考になれば幸いです。
この記事を書いた人
- 創造性を最大限に発揮するとともに、インターネットに代表されるITを活用し、みんなの生活が便利で、豊かで、楽しいものになるようなサービスやコンテンツを考え、創り出し提供しています。
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