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誹謗中傷を未然に防ぐAI搭載の新SNS「DYSTOPIA(ディストピア)」とは?

皆さんは、2023年9月にリリースされた新しいSNS「DYSTOPIA」をご存知でしょうか?
「DYSTOPIA」は「誰も傷つかない」という独自のコンセプトを元に開発されたSNSで、誹謗中傷を未然に防ぐAIが搭載されています。

SNSとは、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略で、インターネット上で、コミュニケーションが取れるサービスとして、幅広い年齢層に利用されています。しかしながら、匿名による誹謗中傷やSNSいじめが原因で悲惨な出来事が起こることも少なくなく、大きな社会問題となっています。

この記事では、そんな社会問題に対応するために開発された「DYSTOPIA」の基本情報や特長についてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

DYSTOPIAの基本情報

DYSTOPIAは、2023年9月24日に株式会社相談箱からリリースされました。
このアプリはiPhone/Androidどちらでも利用可能で、基本は無料で利用でき、2023年現在のユーザ数は5万人を突破しています。

ダウンロードはこちら

iPhone(App Store)

Android(Google Play)

不明なアプリ
不明なアプリ
開発者: pj.dystopia
金額: 無料

アプリのモチーフ

「DYSTOPIA」は、ジョージ・オーウェルによる著名なSF小説「1984年」に大きな影響を受けているようで、開発した株式会社相談箱の記事にも下記のように掲載されています。

SNS『DYSTOPIA』は、ジョージ・オーウェルによる著名なディストピアSF小説「1984年」に大きな影響を受けています。
「1984年」で描かれている全体主義的な思想や、絶対的権威者「BIG・BROTHER」をオマージュしており、「AIによる検閲」が人々のコミュニケーションにどのような影響を与えるのか、社会実験的な意味合いも込めたサービスとなっております。株式会社相談箱 - 「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA』β版をリリースしました

DYSTOPIAの特長

前述の通り「DYSTOPIA」は従来のSNSと大きく異なり、投稿の検閲機能が搭載されています。

検閲機能とは「全ての投稿をAIが監視し、不適切な文章は適切な文章に自動で書き換えられる」機能のことで、このAIには昨年大きな話題となったChatGPTが採用されています。

AIが投稿を不適切な発言と判断した場合は、絶対的権威者「BIG・BROTHER(ビックブラザー)」の画像が表示されると同時に、自動的に適切な表現に修正されます。

誹謗中傷の変換例

実際に、誹謗中傷がどのように変換されるのか試してみましたので、変換例をご紹介します。

変換前 頭おかしいんじゃない?
変換後 なんて活気のある考え方をされているんでしょうか!
変換前 二度と顔を見せるな
変換後 私の笑顔を見ることはありませんが、あなたは美しい心を持っているでしょう!
変換前 お前の写真はモザイク加工しろ
変換後 私の写真はみんなに見えるようにハートの絵を使って加工してみましょう!

実際に使用してみたところ、誹謗中傷の対象者が変わってしまったり、不自然な日本語に変換されたりしたので、変換の精度は完全とは言えませんでした。

公式サイトには、下記のような変換例が掲載されていました。

引用元:株式会社相談箱 – 「誰も傷つかない」がコンセプトのAI搭載型新SNS『DYSTOPIA』β版をリリースしました

DYSTOPIAの使い方

続いてアカウントの作成方法と基本的な操作方法をご紹介します。

アカウントの作成方法

アカウントは、Google、Apple、X(旧:Twitter)アカウント、メールアドレスの4つのいずれかを使用して登録します。
アカウントを登録すると、下記のプロフィール編集画面に遷移するので、ユーザーID、名前を入力すると、アカウントの作成が完了します。任意でプロフィール写真や自己紹介文章も登録可能です。

基本の操作方法

基本的には、画像赤枠の5つのボタンで操作をします。

①ホーム(投稿の閲覧)

ホームから他のユーザの投稿を閲覧することができます。
「public」のタブを選択すると、さまざまなユーザの投稿を閲覧できます。「watching」のタブを選択すると、自分がフォローしているユーザの投稿だけを閲覧することができます。

②検索

ユーザまたは、投稿の検索が可能です。

③新規投稿

投稿は140文字以内で作成可能です。
この投稿に不適切な内容が含まれると検閲が入り、自動的に適切な表現に変換されます。

また、リリース当初に画像を使った誹謗中傷が多発したため、画像や動画は投稿できない仕様となっています。(2023年11月現在)

④通知

自分の投稿へのいいねやリプライ、リポスト(再投稿)の通知が表示されます。

⑤メンバー限定機能

現在は2つのプランが用意されており、加入するとそれぞれ以下の機能が使用可能になります。(2023年11月現在)

■EXECUTIVEプラン(月額1380円)

  • AI検閲ルールの閲覧:不適切な投稿がどのようなルールで検閲されているかを閲覧できます。
  • AI検閲ルールの投票:メンバーの検閲のルールの提案に対して「肯定」か「否定」で投票可能です。
  • AI検閲ルールの提案:どのように投稿を検閲するのか提案が可能です。提案の支持が多かったものは、検閲ルールとして採用されます。

■OFFICIALプラン(月額480円)

  • AI検閲ルールの閲覧
  • AI検閲ルールの投票

基本的にはX(旧:Twitter)と同じ操作感になっており、過去にX(旧:Twitter)を使用したことがあれば、直感的に操作可能な仕様になっていると感じました。

まとめ

DYSTOPIAはリリースされたばかりなので、一般的なSNSに搭載されている動画投稿やアカウントのブロック、投稿の削除などの機能は搭載されていません。
また、ChatGPTを活用しているため、他のSNSと比較して投稿に若干時間がかかります。

しかし、SNSでの誹謗中傷問題に対応する1つのアイデアになるかもしれません。
とても面白いアイデアだと思ったので、気になった方は是非一度お試しください。

この記事を書いた人

城所元喜
城所元喜
愛知県出身、自動車関連の工場で品質管理・オペレーター・技術指導員を経験し、働きながらweb制作について学ぶ。約1年間の学習期間を経てアーティスへ入社。現在は、webディレクターとして、大学・病院サイトを中心にディレクション・企画業務に携わっている。
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