人とペットをつなぐIoTサービス
身近なところでは、自動車や家電製品でIoTが活用され、最近では交通や医療さらには農業分野までIoT化が進んでいます。
今回はその中でも、IoTの活用法として注目されているペット産業におけるIoTサービスを紹介していきます。
なぜペット産業が注目されているのか。
一般社団法人ペットフード協会の平成27年全国犬猫飼育実態調査によると、犬・猫の推計飼育頭数全国合計は、1,979万1千頭(犬:991万7千頭、猫:987万4千頭)にも上るようです。
また、株式会社矢野経済研究所の「2015年 ペットビジネスに関する調査」によるとペット関連総市場規模は1兆4,689億円となっており、これはスポーツ用品国内市場規模(1兆3,964億円)と同等規模の市場になるそうです。
参考:ペットビジネスに関する調査(株式会社矢野経済研究所)
ペットビジネスが大きな市場になっている背景として、「ペットも家族の一員である」という飼い主側の意識が強まっていることが考えられます。実際に、犬や猫を飼育する家庭において、昔のように屋外での飼育が減り、室内で飼育する家庭が約8割にも上るようです。
こうした市場の規模や飼育環境の変化から、IoTの活用分野として今注目されています。
では実際にどのようなIoTデバイスがあるのか、いくつかご紹介します。
おやつが飛び出すドッグカメラ 「Furbo」
こちらの製品の基本サービスとしては”ドッグカメラ”になり、インターネットを介して留守中の愛犬の様子をスマートフォンでモニタリングする事ができます。
さらに、一般的な監視カメラとは異なる点として、愛犬に向けて話しかける事や、あらかじめセットしたおやつを与える事もできます。ネットを介して留守番中の愛犬とコミュニケーションが取れる製品です。
猫用顔認証付き自動給餌装置 「CatFi」
この製品は、猫の多頭飼いをされている家庭には便利かもしれません。猫用の自動給餌装置となりますが、猫がCatFiの本体に乗ると猫顔認識機能でどの猫が食事をしているかを判断し、本体の体重計で植物・水の摂取量を自動的に計算してくれます。さらに計算・分析結果はアプリ側で確認する事ができるようです。
※海外の商品となりますので、購入方法は確認が必要です。
愛犬共感デバイス 「INUPATHY」
INUPATHYは、独自開発の感情分析システムを利用して、愛犬の気持ちがわかるシステムを搭載したハーネス型のデバイスです。
ベルト部分の心拍センサーで愛犬の感情パターンを取得し、興奮度合、喜び度合、集中度合をリアルタイムに背中のLEDランプの色と光り方で知らせてくれます。また、そのデータはクラウド上に蓄積され、アプリでのチェックが可能になります。
さいごに
このように、ペット用のIoTサービスも増えつつあります。ペットを家族の一員と考えるようになっている現代では今後もさらに発展したサービスが増えていく事が考えられます。今後は、室内飼育の増加に伴いペットの高齢化に対応するようなIoTサービスも増えてくことが予想されます。
この記事を書いた人
- 自動車ディーラー、広告出版業の営業職の経験を経て2009年にアーティスに入社。ソリューション事業部の営業職として大学・総合病院などの企画営業に携わった後、事業開発部にて主に中小企業・開業医院等に向けたCMSサイト制作の企画営業に従事している。
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