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【Illustrator】イラレのグラデーションにノイズを加えてみよう!

昨今、ノイズ入りグラデーションを使ったデザインをよく見かける気がします。

ざらっとしたノイズを入れることで、ただのべた塗り・グラデーションにはない質感が生まれ、どこかレトロでありながら新鮮な印象を受けます。
業務でも取り入れる機会がありましたので、備忘録としてまとめておこうと思います。

※説明には Adobe Illustrator(バージョン29.3.1)を使用しています。

また、ノイズグラデーションにはアピアランスパネルでの操作を用います。アピアランスについて詳しくは前回の記事をご覧ください。
【Illustrator】イラレのグラデーション機能、基礎を覚えよう!

STEP1. オブジェクトを作成

ノイズグラデーションを適用させたい図形(=オブジェクト)を作成します。今回は線なし・塗りのみの正円にします。

この時の塗りの色は、正円オブジェクトにノイズグラデーションがかかった時の下地の色になります。

STEP2. アピアランスパネルで「新規塗り」を追加

正円オブジェクトを選択した状態で、「アピアランスパネル」から「新規塗り」を追加します。
下記画像のように、パネル内に「塗り」が2つある状態になればOKです。
(アピアランスパネルは、上部メニューから「ウィンドウ」⇒「アピアランス」で表示されます)

STEP3. 「新規塗り」にグラデーションを適用

上にある方の「塗り」にノイズグラデーションを適用します。
カラーの窓をクリックし、左から3つ目のグラデーションアイコンをクリックします。

今回は左側を白(#ffffff)の不透明度「0%」、右側を任意の色にし、不透明度「100%」に設定します。
(※注意!不透明度を「0%」にする側の色を白(#ffffff)にしないと、うまくノイズになりません。)

STEP4.グラデーション部分にノイズテクスチャを適用

グラデーションが適用できたら、アピアランスパネル下部の「fx(エフェクト)」のアイコンをクリックし、「テクスチャ」⇒「粒状」へと進みます。

ノイズの詳細設定パネルが開くので、ここで細かな数値や粒子の種類を決めます。

今回は「密度:23」「コントラスト:40」「粒子の種類:標準」に設定しましたが、数値を変えると様々な表情のノイズが表現できるので、ひとまず触ってみてください。設定できたら「OK」をクリックします。

STEP5. 塗りの描画モードを調整して完成

さいごに、作成したノイズグラデーションの描画モード(下のレイヤーとの合成方法)を設定します。

アピアランスパネルにてノイズグラデーションを適用した「塗り」下層の『不透明度』と書いてある部分をクリックすると、下記のようなパネルが開きますので、描画モードのプルダウンから最適なものを選択します。

『通常』のままですと、最初に設定した地の色が活かせないため、今回は『乗算』に設定しました。

こちらも、描画モード次第でいろんな表現ができます。

これでノイズグラデーションの完成です。

こちらの方法ですと、図形だけではなく、テキストやベクター状態のイラストにも、ノイズグラデーションをかけることができます。
テキストはアウトライン化していないので、打ち換えることも可能です。

また、別のオブジェクトに同じノイズグラデーションを適用させたい場合は、スポイトツールを使うと、アピアランスごとコピーしてくれるため便利です。グラフィックスタイルに登録しておくのも良いですね。

【Illustrator】一度作った装飾を保存しておける!「グラフィックスタイル」のご紹介

さいごに

いかがでしたでしょうか?

ノイズと一口に言っても、様々な種類があり、色や効果の組み合わせで多様な表現ができそうです。「単純なべた塗りやグラデーションだとなにか足りない…」となったときに、大活躍しそうですね!

この記事を書いた人

わたなべ
わたなべソリューション事業部 エディター 兼 webディレクター
関西の芸術大学で染織・画像編集ソフトを学ぶ。卒業後、県内の織物会社で織物 の製造開発・生産管理・営業を経験する。その後、web制作未経験ながらアーティスへ入社し、webエディターとしてホームページのコンテンツ制作・ディレクションに携わっている。仕事は素早く・丁寧にを心掛けています!
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