初心者向けGoogleアナリティクス【第2回:集客分析】
初心者向けGoogle Analytics第2回目の今回は、「集客」の項目について解説をしていきます。
「集客」では、ユーザーがサイトにたどり着く経緯を知ることができます。
すべてのトラフィック
ユーザーがサイトにたどり着いた経緯についての全体的なレポートを見ることができます。
チャネル
チャネルとは訪問経路の種類を表すもので、ユーザーがどこから来たのかを知ることができます。
以下の6種類のチャネルについて説明します。
Direct | URLの直接入力やブックマーク、またはアプリからの訪問 |
---|---|
Organic Search | Google、Yahoo、Bingなどの検索エンジンサイトから、リスティング広告などを除いた純粋な検索結果からの訪問 |
Referral | リンクが貼られているドメインの異なるサイトからの訪問 |
Paid Search | リスティング広告からの訪問 |
Social | FacebookやTwitterといったソーシャルメディアからの訪問 |
(Other) | 上記のいずれにも該当しない訪問 |
ツリーマップ
ツリーマップは、「メインの統計情報」「サブの統計情報」を指定することにより、面積と色で集客の状況を確認することができる機能です。
- 「メインの統計情報」と「サブの統計情報」をプルダウンで選択します。
- 「メインの統計情報」は量的な指標で、長方形の大きさで表現されます。
- 「サブの統計情報」は相対的な指標で、色で表現されます。緑色が濃くなるほど良い状態、赤色が濃くなるほど悪い状態という意味になります。
上記の図では、(1)「メインの統計情報」をセッション、(2)「サブの統計情報」を直帰率にしました。
いちばん長方形の面積が大きいOrganic Searchからのセッション数が多く、緑色の濃い(Other)とSocial(図右下)の直帰率が低く良好な状態であることが一目でわかります。
参照元/メディア
「参照元」とは、ユーザーの訪問元となった外部サイトを表します。検索サイトは、「yahoo」「google」などと表示され、検索サイト以外の訪問元はドメイン名で表示されます。
「メディア」は、参照元の種類を分類した名称です。メディアには、Googleアナリティクスが自動的に判別して付与するものと、ユーザーが特定の訪問経路に対して付与するものがあります。
Googleアナリティクスが付与するメディアは以下の4種類になります。
organic | 自然検索からの訪問 |
---|---|
social | FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアからの訪問 |
referral | 自然検索とソーシャルメディア以外の参照元サイトからの訪問 |
(none) | URLの直接入力やブックマークからの訪問 |
「キーワード」は、ユーザーがオーガニック検索からどのようなキーワードでサイトに訪問しているかが分かります。しかし、現在ほとんどの検索サイトがSSL化したことに伴い、ユーザーの検索キーワードが取得できなくなり、多くが (not provided)になっています。キーワードを取得する方法については、「検索エンジン最適化」で触れています。
AdWords
Googleのリスティング広告「AdWords」を有効にするアカウントのリンクを行う必要があります。アカウントのリンクを行うことで、Google AdWordsが集客にどう貢献しているかを見ることができます。
Google AdWords管理画面のデータのインポートやセグメント(条件の絞り込み)を活用した高度な分析が可能です。
検索エンジン最適化
Googleがサイト運営者に向けて提供しているSearch Consoleというサービスとデータ共有の設定することで、検索クエリ(ユーザーが検索時に入力するキーワード)毎に表示回数やクリック数、平均掲載順位などを見ることができるようになります。
ソーシャル
FacebookやTwitter、Google+などのソーシャルネットワークからの訪問についてのレポートを見ることができます。
参照元 ソーシャルネットワーク |
サイトへの流入がある具体的なソーシャルネットワークのサービス名を把握できます。 |
---|---|
ランディングページ | サイト内のどの記事やコンテンツがソーシャルネットワークからのセッションを獲得しているのかがわかります。 |
キャンペーン
メルマガを使ったキャンペーンや提携サイトでの宣伝など、Adwords以外の広告を分析できます。「キャンペーン」を有効にするには、「キャンペーンタグ」と呼ばれるURLパラメータを新たに作成し、URLリンクに挿入することが必要です。
まとめ<セグメント機能を使った応用方法>
今回は、Googleアナリティクスの「集客」の項目について解説しました。
コンバージョンを設定している場合は、セグメント機能を使用して、コンバージョンを達成するセッションの流入元を確認することができます。
「+セグメント」をクリックし、(図2-a)「コンバージョンが達成されたセッション」にチェックを入れて(図2-b)「適用」をクリックします。これで「コンバージョンが達成されたセッション」という条件でセグメントしたデータ(図3)が見られるようになります。
集客に関するデータは、コンバージョンを改善していくための重要なデータとなると思いますので、試してみてください。
次回は、「行動」について解説します。
この記事を書いた人
- 創造性を最大限に発揮するとともに、インターネットに代表されるITを活用し、みんなの生活が便利で、豊かで、楽しいものになるようなサービスやコンテンツを考え、創り出し提供しています。
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