コーディングやプログラミングのネーミングに便利!codicの使い方
コーディングをするとき、クラス名やメソッド名などの命名に悩む方は多いと思います。
英語で命名する場合がほとんどだと思いますが、筆者も毎回英語を調べてコーディングにあてはめる作業に結構時間を使ってしまいます。
今回はそんな命名に役立つサービス「codic」をご紹介します。
codicとは
codicとは日本語で入力したものを英語で出してくれる、コーダー、プログラマー向け命名サービスで、左側に打ち込んだ日本語を右側でプログラミングに適した英語として生成してくれます。
codicは、プログラマーやシステムエンジニアのために開発されたネーミングのプラットフォームです。ネーミング生成のためにデザインされた翻訳エンジンは、言語的かつフィードバック可能なネーミングを可能にします。
公式ドキュメントより。
試しに下記のようなデザインがあった時、コーディングをする際に命名に使えそうなものを入力してみましょう。
「診療受付時間」や「初診」、「休診日」といった英語がパッと思いつかない単語や、「お問い合わせ」といったwebサイトによくあるお決まりのフレーズが並んでいます。
これらの日本語を英語にしてみましょう。
上記のような結果となりました。
複雑な日本語の組み合わせに対応していることや、webサイトでよくあるお約束の表現を返してくれることが見て取れます。
基本的な使い方は以上となります。
便利な機能
日本語から英語を生成してくれるだけも十分助かるのですが、さらに便利な機能がありますのでそれぞれ見ていきましょう。
記法の変更
左上の「a a」をクリックすると生成される英語の記法を変更することが出来ます。
現在選択している記法にはチェックマークがついています。
変更可能なのは以下の6種類です。
PascalCase:全ての単語の頭文字を大文字にする
camelCase:2番目以降の頭文字を大文字にする
snake_case:小文字の単語をアンダーバーで繋ぐ
SNAKE_CASE:大文字の単語をアンダーバーで繋ぐ
ハイフネーション:小文字の単語をハイフンで繋ぐ
変換なし:小文字の単語を半角スペースで区切る
プログラム言語に合わせて記法を変更することで命名時のミスが少なくなるため、とても助かる機能です。
英語の候補を選ぶ・調べる
生成した英単語のニュアンスがちょっと違ったり、他に良い候補がないか確認したいときもあるでしょう。
そんなときは変更したい英単語の上にマウスカーソルを合わせると変更可能な単語(もしくはグループ)が黄色にハイライトされ、クリックすると現在表示されている単語とそれ以外の候補を一覧で確認することができます。
そのまま候補を選択することで任意に英単語を変更することが可能です。
また、一覧の単語の右にある矢印をクリックすると、その意味が右のサイドバーに表示されます。
似たような意味合いの英単語の中で、より近い表現を確認し選択することが可能です。
変換した英語を選択する
生成した英語を、その都度マウスを使って選択しコピーしていくのは大変です。
右上の「<>」アイコンをクリックすると、出力した英語をすべて選択してくれます。
あとはコピーするだけで自分のコードに出力結果を反映できるということです。
ネーミングという作業はコーディングにおいて何度も行う作業なので、ちょっとした時間でも短縮できるのが嬉しいですよね。
まさにコーダー・プログラマーに寄り添った仕様といえます。
生成結果の指定
記入する日本語に特定の条件を与えることで、生成される英語を意図的に変更することが可能です。
ここからは生成される英語の指定方法を3つ紹介します。
メソッド
JavaScriptのfunction名など、メソッド名を指定する際に使用できる命名方法になります。
例えば「ファイルを保存する」場合であれば「saveFile」のように、何がしたいのかを最初に、その対象を後に記述します。
codicでは日本語を入力する際に、動詞で終わるように記述をすればメソッド形式の英語を出力してくれます。
例えば先ほどの例で「ファイルを保存する」の出力の違いを見てみましょう。
このように日本語では同じ意味でも出力結果にばらつきが見られます。確実にメソッド形式にした場合は「~する」の形で指定すると狙い通り出力されます。
真偽
続いてBooleanで用いられるような真偽を示す命名について。
codicでは「~か」もしくは「~されたか」という形式で日本語を入力することで、このパターンの命名にも対応しています。
このように多少無茶な日本語でも形式を守ると「is~」という英語を出力してくれます。
複数形
最後に、複数形の英語を生成したい場合の指定方法を紹介します。
日本語の記述は少し特殊ではありますが、名刺の後ろに「s」を付けることで出力を複数形にすることが可能です。
もちろん「たち」などのように日本語に違和感なく指定することも可能となっています。
なお、紹介した生成結果指定は組み合わせて使うことも可能です。
さいごに
コーディングで命名する際は、把握のしやすさや管理のしやすさ、普遍性など、考えることが多くあります。
今回ご紹介したツールを使って少しでもその労力や時間を削減し、よりよいコーディングライフを送る一助となれば幸いです。
この記事を書いた人
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- ソリューション事業部 webデザイナー
- アーティスへ入社後、webデザイナーとして大学サイトや病院サイト、企業サイト等のデザイン・コーディングに携わる。資格:Photoshopクリエイター能力認定試験スタンダード、illustratorクリエイター能力認定試験エキスパート、Webクリエイター能力認定試験初級
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