【Google Analytics】一般データ保護規則(GDRP)により、過去のデータが消えてしまう!焦らずに対応しよう!
昨日(2018年4月19日)、Google Analyticsの管理者宛に「[ご対応ください] Google アナリティクス データの保持と一般データ保護規則に関する重要なお知らせ」というメールが届いています。
「一般データ保護規則」という聞きなれない言葉が書かれており何やら難しそうな気配がしますが、対応を怠ってしまうとGoogle Analyticsでこれまで取得していた過去のデータが自動的に消去されてしまう可能性があります。
一般データ保護規則とは?
一般データ保護規則(GDRP)とは、欧州の企業のほか、欧州経済地域(EEA)のユーザーによってアクセスされるサイトやアプリでオンライン広告やオンライン測定のソリューションを利用している欧州以外の企業に対して、2018年5月25日にEUによって施行される新しい個人情報保護法です。
日本国内で利用するする私たちには直接的な影響はありませんが、Googleは「州経済地域(EEA)のユーザーによってアクセスされるサイトやアプリでオンライン広告やオンライン測定のソリューションを利用している欧州以外の企業」に該当するため、対応が必要とされていました。
Google Analyticsを利用する私たちへの影響は?
Google Analyticsでは、これまで取得したデータを期間無制限に保存してくれていました。
しかし、この法律の要件を満たすための取り組みとしてGoogle Analyticsに「データ保存期間」が新たに設置されます。
設置されるだけであれば問題はないのですが、既に設定されているプロパティに対して「26か月」がデフォルト値として強制的に設定されることに影響があります。
つまり、このまま放置しておくと2018年5月25日の一般データ保護規則(GDRP)施行から、順次26か月を超えた分の過去データが自動的に消失してしまいます。
今まで通り無制限に遡ってデータを閲覧したい場合は、今のうちにデータ保存期間を「無制限」に手動で設定する必要があります。
データ保存期間の設定方法
データ保存期間の設定変更は至って簡単です。下記の手順で行ってください。
管理 > トラッキング情報 > データ保持 をクリック
ユーザーデータとイベントデータの保持を「自動的に期限切れにならない」に変更
最後に「保存」ボタンをクリックして完了です。
この設定はプロパティ単位での設定が必要ですので、アカウントやプロパティが複数ある場合には、それぞれのプロパティに対して設定が必要になります。
まとめ
- 一般データ保護規則(GDRP)とは、2018年5月25日に施行されるEUにおけるデータ保護に関する法律。
- この法律に対する取り組みとして、Google Analyticsに「データ保存期間」が設けられた。
- データ保存期間は、26か月がデフォルトとして強制的に設定されている。(既存のプロファイルに対しても)
- これまで通り無制限に保存したい場合は設定変更が必要。
- そのまま放置すると、2018年5月25日以降、26か月以前のデータが消えてしまう。
この記事を書いた人
-
印刷会社の営業を経て、2008年にアーティスへ入社。webディレクターとして多くの大学・病院・企業のwebサイト構築・コンサルティングに携わる。2018年より事業開発部として新規サービスの企画立案・マーケティング・UI設計・開発に従事している。
資格:Google広告認定資格・Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル
この執筆者の最新記事
関連記事
最新記事
FOLLOW US
最新の情報をお届けします
- facebookでフォロー
- Twitterでフォロー
- Feedlyでフォロー