【Googleアナリティクス4】「お問い合わせの送信」をキーイベントに設定し、webサイトの改善に役立てよう！～設定編～

2025.01.16

WEB

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突然ですが、Googleアナリティクス4（以下、GA4）で「キーイベント」を設定していますか？
お問い合わせフォームや資料請求フォームを運用しているようであれば、webサイトの目標達成率が分かるキーイベントの計測結果はとても大事なデータとなります。

今回は、GA4のキーイベントとはなにか？から設定方法までをご紹介します。

INDEX

GA4のキーイベントとは？
キーイベントを設定しよう
設定を確認する
まとめ

GA4のキーイベントとは？

GA4では、ページビュー、スクロール、外部リンクのクリック、ファイルダウンロードなど、webサイト上でのユーザー行動をイベントとして記録します。

これらのイベントの中でも、webサイトの目的やビジネス成果に直結する重要なアクションを「キーイベント」として計測できます。
従来「コンバージョン」と呼ばれていましたが、2024年3月から「キーイベント」という名称に変更されました。

キーイベントには、お問い合わせの送信、資料ダウンロード、商品購入などが該当します。

キーイベントを設定すると何が分かる？

たとえば、「お問い合わせの送信」をキーイベントに設定することで、以下のことが分かります。

お問い合わせ件数やコンバージョン率
流入経路別のお問い合わせ件数
お問い合わせ送信したユーザーのデバイス
お問い合わせ送信までのユーザー経路　など…

これらのデータを期間で比較し、変化を把握することも可能です。

キーイベントはwebサイトごとに異なりますので、ご自身のwebサイトの目的にあったイベントを設定しましょう。

キーイベントを設定しよう

キーイベントを設定するには、GA4、またはGoogleタグマネージャー（以下、GTM）とGA4の設定が必要です。
今回は、よくある例として、お問い合わせフォームからの送信をキーイベントに設定してみたいと思います。

キーイベントを設定する、おおまかな流れは以下です。

計測したいユーザーの行動（イベント）を作成
パターン①：GA4でイベントの設定を行う方法
パターン②：GTMでイベントの設定を行う方法
1で設定したイベントをGA4でキーイベントに設定

1. 計測したいユーザーの行動（イベント）を作成

パターン①：GA4でイベントの設定を行う方法

GA4にログインして、左メニュー「管理①」の画面から「データの表示」エリアにある【イベント②】をクリックします。
表示された画面の「イベントを作成③」をクリック、さらに表示された画面でも「作成④」をクリックします。

この画面で計測したいユーザーの行動を設定します。設定ができたら「作成⑤」をクリックします。

カスタムイベント名自由にイベントの名前を設定できます。設定した名前がレポートにも表示されますので、分かりやすい名前にしましょう。
ここでは、contact_completeと設定しました。

一致する条件 ①

カスタムイベント名	自由にイベントの名前を設定できます。設定した名前がレポートにも表示されますので、分かりやすい名前にしましょう。ここでは、`contact_complete`と設定しました。
一致する条件 ①	パラメータ：`event_name` 演算子：次と等しい値：`page_view`
一致する条件 ②	「条件追加」をクリックして、2つ目の条件を入力します。パラメータ：`page_location` 演算子：次を含む値：お問い合わせ完了ページのURLを設定（例：`https://example/contact/complete/`）

パラメータ：event_name
演算子：次と等しい
値：page_view

一致する条件 ②

「条件追加」をクリックして、2つ目の条件を入力します。

パラメータ：page_location
演算子：次を含む
値：お問い合わせ完了ページのURLを設定（例：https://example/contact/complete/）

これでGA4でのキーイベントの作成は完了です。【2. 1で設定したイベントをGA4でキーイベントに設定】の章に進んでください。

パターン②：GTMでイベントの設定を行う方法

GTMにログインして、左メニューの「タグ①」から「新規②」ボタンをクリックします。
「タグの設定③」をクリックし、「Googleアナリティクス > Googleアナリティクス：GA4イベント④」を選択します。

以下の画面でタグの設定を行います。

測定ID	イベントを計測するGA4プロパティの測定IDを入力します。 GA4の測定IDは、GA4の「管理 > データの収集と修正 > データストリーム」から確認できます。
イベント名	自由にイベントの名前を設定できます。設定した名前がレポートにも表示されますので、分かりやすい名前にしましょう。ここでは、`contact_complete`と設定しました。

次に「トリガー⑤」をクリックし、「＋⑥」をクリックします。（すでにトリガーがある場合は、そちらを選択してください。）
お問い合わせ完了ページのトリガーであることが分かりやすい名称に設定します。
今回は、お問い合わせ完了としました。その後、「トリガーの設定⑦」から「ページビュー⑧」を選択します。

以下画面でトリガーの発生場所を設定します。

このトリガーの発生場所	「一部のページビュー」にチェック
イベント発生時にこれらすべての条件がtrueの場合にこのトリガーを配信します	Page URL 含むお問い合わせ完了ページのURLを設定（例：`https://example/contact/complete/`）

タグの名前を設定して、「保存⑨」をクリックします。
保存できたら「公開」からタグを公開します。

これでGTMでのキーイベントの作成は完了です。【2. 1で設定したイベントをGA4でキーイベントに設定】の章に進んでください。

2. 1で設定したイベントをGA4でキーイベントに設定

キーイベントの設定は、GA4で行います。

GA4画面左メニュー「管理①」から「データの表示」エリアにある【②イベント】をクリックします。
1で設定したイベント名（今回設定した例：contact_complete）を【キーイベントとしてマークを付ける】をONにします。

これで、キーイベントの設定は完了です。

設定を確認する

実際に設定したキーイベントが正しく設定されているかを確認しましょう。

お問い合わせ完了ページを設定したのであれば、フォームのテスト送信を行ってください。設定ができていれば、GA4の「リアルタイムの概要」画面、「キーイベント」のエリアに表示されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、キーイベントの概要とキーイベント設定方法をご紹介しました。

次回の記事では、キーイベントを計測、活用する方法をご紹介します。

この記事を書いた人

佐藤美南ソリューション事業部 webディレクター: 高校時代に1年間のメキシコ留学経験を経て、関東の大学で国際文化と多言語について学ぶ。アーティスへwebディレクターとして入社後は、webユーザビリティを学びながら大学・病院サイトを始め、コーポレートサイトのディレクション・企画業務に携わっている。