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なぜUAとGA4でセッション数が異なるのか?GA4の方が少なくなる・多くなる理由を解説します。

Googleアナリティクスのユニバーサルアナリティクス(以下、UA)のデータ収集終了まで、あと1ヶ月となりました。
Googleアナリティクス4(以下、GA4)への移行はお済でしょうか?

参考:【Googleアナリティクス】GA4にはいつまでに移行すれば良い?ユニバーサルアナリティクスはいつまで使える?

既に移行されている場合、UAとGA4を並行して運用されている方が多いと思いますが、UAとGA4のデータを比較してみると、セッション数がGA4の方が少ないケースや逆にGA4の方が多いケースが出てきます。

今回は、そのようなケースが起こる原因について解説していきたいと思います。

セッション(数)とは

セッションは、ユーザーがwebサイトに入ってから出ていく(離脱する)までの一連の流れを指します。この流れには、ページの閲覧やイベント(データのダウンロードや外部リンクのクリック、電話ボタンのクリックなどURLの遷移を伴わない操作)が含まれます。

セッション数は、ユーザーがwebサイトを訪れる度にカウントされる指標です。一定期間中に、webサイトへの訪問から離脱までの一連の流れが何回あったかを示します。

セッション数がGA4の方が少なくなっている場合

同じ期間におけるUAとGA4のセッション数を比較すると、多くのプロパティでGA4のセッション数が少なくなっているケースが発生しているようです。

これは、UAとGA4でセッションが切れるタイミングが異なることが原因です。

UAでは参照元の切り替わりがセッションの区切りとなる

参照元の切り替わりとは、webサイトへのアクセス経路が変わることを指します。 例えば、Googleのキーワード検索を使用して特定のwebサイトにアクセスし、一度離脱した後に30分以内に同じサイトにディスプレイ広告経由でアクセスするようなケースです。

UAでは、参照元が「Google検索」から「ディスプレイ広告」に変わるため、セッション数は「2」とカウントされます。

一方、GA4では参照元の変化に関わらずセッションが継続されるため、この場合のセッション数は「1」となります。

UAでは日付をまたぐとセッションが切れる

ユーザーがwebサイトに訪問して、サイト閲覧中に日付が変わった場合、UAではセッションがリセットされます。

例えば、2023年5月30日23時50分にwebサイトにアクセスし、サイト内のページを閲覧中に日付が変わり、2023年5月31日0時28分にサイトから離脱したとします。

セッションの定義によれば、訪問から離脱までの一連の流れとなるため、セッション数は「1」となります。しかし、UAでは日付をまたぐとセッションが切れるという「セッションの定義」が存在するため、この場合のセッション数は「2」とカウントされます。

一方、GA4では日付をまたいでもページ閲覧などの行動が継続されている限りセッションは切れず、この場合のセッション数は「1」となります。

このように、UAと比較してGA4の方がセッションが継続する条件が広いため、GA4のセッション数が少なくなる傾向があります。

なお、セッションが切れる条件として「ユーザーの操作が一定時間(デフォルトでは30分以上)何もなかった場合」という共通の条件が存在しますが、これはUAとGA4の両方で共通の定義です。

セッション数がGA4の方が多くなっている場合

セッション数がUAよりもGA4の方が多い場合、その要因の一つとして考えられるのは、UAのセッションのタイムアウト時間が30分よりも長く設定されていることです。

先に述べたように、UAとGA4の両方でセッションが切れる条件として「一定時間ユーザー操作がなかった場合」という共通の定義がありますが、デフォルトではその時間(タイムアウト時間)が30分に設定されています。

したがって、同じ期間でのセッション数がUAよりもGA4の方が多い場合、UAのセッション時間が30分よりも長く設定されている可能性があります。 GA4のセッション数がUAに比べて多い場合は、下記を参考にタイムアウト時間を確認してみることをおすすめします。

UAのタイムアウト時間を確認する

管理メニューにアクセスし、対象のUAプロパティにある トラッキング情報>セッション設定 をクリックします。

セッション設定にある「セッションのタイムアウト」で設定されている時間を確認します。

GA4のタイムアウト時間を確認する

管理メニューにアクセスし、対象のGA4プロパティにある データーストリーム をクリックします。

続けて、対象のウェブストリームをクリックします。

詳細にある タグ設定を行う をクリックします。

 すべて表示 をクリックします。

 セッションのタイムアウトを調整する をクリックします。

タイムアウト時間を確認できます。

まとめ

セッション数がUAよりもGA4の方が少なくなる理由

  • UAでは参照元の切り替わりがセッションの区切りとなるから
  • UAでは日付をまたぐとセッションが切れるから

セッション数がUAよりもGA4の方が多くなくなる理由

  • UAのタイムアウト時間がGA4のタイムアウト時間よりも長く設定されているから
    (UA/GA4ともにデフォルトのタイムアウト時間は30分となっているが、UAのタイムアウト時間を意図的に長く設定していた可能性がある)

この記事を書いた人

田村 奈優太
田村 奈優太事業開発部 次長
印刷会社の営業を経て、2008年にアーティスへ入社。webディレクターとして多くの大学・病院・企業のwebサイト構築・コンサルティングに携わる。2018年より事業開発部として新規サービスの企画立案・マーケティング・UI設計・開発に従事している。
資格:Google広告認定資格・Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル
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