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初心者向けGoogle Search Console【第4回】「Googleからのアラートメッセージを確認し、適切な対応をしよう」

第2回第3回の「初心者向けGoogle Search Console」では、検索結果に自身のサイトを表示するための方法をご紹介しましたが、Google Search Consoleには、Googleに対するクロール申請やインデックスの登録依頼ができる以外に、サイトの状態や問題発生をアラートメッセージとして知らせてくれる重要な機能があります。

今回は、その「アラートメッセージ」について、メッセージの内容や対処方法についてご紹介します。

Googleからのアラートメッセージ

サイトの不具合を発見した場合や、サイトがペナルティを受けた場合に、Google Search Consoleの管理画面にアラートメッセージが届きます。
異常検知の他にも、サイトの問題点やSEO対策のポイントを教えてくれたり、サイトにとって有効的な情報を受け取ることができます。

【手順】ダッシュボード>メッセージ

メッセージの種類

実際に届くメッセージの一部をご紹介します。

  • Increase in not found errors:ページを大量に削除した場合に届くメッセージ
  • Increase in server errors:サーバーエラーが増えている場合に届くメッセージ
  • Googlebot can’t access your site:サイトにアクセスできない状態が発生している場合に届くメッセージ
  • Improve the search presence:検索対象となるURLに不備がある場合に届くメッセージ

このようなメッセージが届いた場合は、記載されている対処方法に従って、速やかに対応をしましょう。

メール通知の設定方法

毎日Google Search Consoleにログインし、メッセージを確認するのは手間です。負担軽減や忘れ防止のためにも、メールの通知設定をオンにしておくことをお勧めします。

設定方法は、右上の歯車マークから「Search Consoleの設定」を選択し、メール通知にチェックを入れるだけです。

Google Search Consoleには、アラートメッセージと合わせて確認すべき項目がいくつかあります。
ここからは、アラートメッセージの内容によって、どの項目をチェックしたら良いのか、詳細をご紹介していきます。

「有害なコンテンツが検出されました。」というメッセージが届いたら…

セキュリティの問題をチェック

【手順】クロール>セキュリティの問題

有害なコンテンツが表示されている場合

何も問題がない場合は上記のような表示ですが、下記のような「有害なコンテンツ」という警告がきた場合、対応が遅れたりそのまま放置したりしてしまうと、サイトの評価が低下するだけでなくユーザへ悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

このアラートが出た場合は、以下の手順で対応をします。

【ステップ1】 「詳細を表示」や「サンプルをすべてダウンロード」からCSVをダウンロードして、問題となっている箇所を確認する
【ステップ2】 コンテンツの削除や、URLの変更、ソースの修正等を行い、問題を解消する
【ステップ3】 対応が完了したら、「これらの問題を修正しました」にチェックを入れ、「再審査をリクエスト」する
【ステップ4】 行った修正内容を簡単に記入し、もう一度「再審査のリクエスト」をクリックする
【ステップ5】 「○○○○の審査が完了しました」というメッセージが届けば、対応完了です

「不自然なリンクがあります」「価値のない質の低いコンテンツが含まれています」というメッセージが届いたら…

手動による対策

「手動による対策」では、Googleからペナルティ判定を受けていないかを確認することができます。
ペナルティに関するメッセージが届いた場合は、まず、この「手動による対策」を確認します。

【手順】検索トラフィック>手動による対策

ペナルティとは?
検索順位を大幅に下げられたり、インデックスの削除をされてしまったりするような処置をGoogleから受けることをペナルティといいます。
Googleのペナルティには手動と自動があり、手動の場合は Google Search Consoleから対処することができます。
故意に検索エンジンを騙すようなことをしなければ、基本的にペナルティを受けることはありませんが、SEO対策をする中で気づかないうちにスパム行為を行ってしまっている場合があるため注意が必要です。

ペナルティを受ける主な原因

代表的な原因をご紹介します。

低品質のサイトから被リンク 通常、被リンク数が多いほどサイトの評価も高くなるとされていますが、リンク元のページの質が低い場合は、自分のサイトの評価も下げてしまう原因となります。
不自然なリンク(相互リンク) 相互リンク集のあるサイトは、Googleのガイドライン違反になる可能性が高く、特に関連性の低いサイトへのリンクが多い場合、ペナルティを受けてしまいます。
サイトのデザイン 無料のデザインテンプレートを使用している場合等、他のサイトと似たような構成になってしまうと、ペナルティを受ける可能性があります。
コンテンツ内容 タイトルが意味の通じない内容やキーワードの羅列になってしまっていたり、ページの文字数・情報量が少なかったりするような場合には、ペナルティの対象となる可能があります。
サイト全体のインデックス アクセス数の少ないページが大量にインデックスされている場合は、質の低いページが多い=質の低いサイトだと認識される可能性があります。

再審査リクエスト

ペナルティを受けてしまった場合は、「手動による対策」で違反内容を確認し、適切な対応を行った後、再審査のリクエストを行いましょう。手順は、「セキュリティの問題」と同じです。
数日後、再審査リクエストが承認された旨のメッセージが届けば、ペナルティが解除されたことになります。

※ペナルティが解除されたからといって、すぐに検索順位が元に戻るわけではないので経過観察しましょう。

HTMLの改善

ペナルティ対策を行なう際、クロール時やインデックス登録時にGoogleが検出したHTMLの問題点を確認できるのが、「HTMLの改善」という機能です。

【手順】検索での見え方>HTMLの改善

各項目をクリックすると、問題となっているページのURLを確認することができます。
ここでわかる問題点は以下の通りです。

タイトルタグの問題 ページのタイトルが設定されていない、他のページと重複している等、ページタイトルタグに関する潜在的な問題
メタデータの問題 meta descriptionが重複している、descriptionが長すぎる(短すぎる)等、メタデータに関する潜在的な問題
インデックス登録できないコンテンツ 一部のリッチメディア ファイル、動画、画像など、インデックスに登録できないコンテンツを含むページがあるという問題

タイトルタグ・メタデータの問題については、比較的すぐに対応できる内容ですので、下記を参考にHTMLを修正してみましょう。

タイトルタグの改善方法

近年、Googleがコンテンツの質を理解できるようになり、昔と比べると検索順位におけるタイトルタグの重要度は低くなっていますが、タイトルは検索結果にそのまま表示されるため、ユーザにクリックしてもらうためにはコンテンツの内容に合った分かりやすいタイトルを設定することが大切です。

【ポイント】

  • ページの内容に合ったタイトルをつける
  • 検索結果に表示させたい適切なキーワードを入れる
  • 文字数は30文字程度にする(長すぎると…で省略され、内容がわからない場合があります。)
  • タイトルタグが重複する(=内容が似ているコンテンツがある)場合は、URLの正規化をする

メタデータの改善方法

descriptionは検索順位には影響しないと言われていますが、ページの概要文として検索結果に表示されるため、ユーザにクリックしてもらうために、文字数を最大限に使って魅力的な紹介文を設定することが大切です。
何も設定されていない場合は、Googleが勝手にページ内の文章を抽出して紹介文を生成してしまうため、意味の通じない内容となり、クリック率も下がってしまいます。

【ポイント】

  • ページの内容に合った紹介文を設定する
  • ユーザがクリックしたくなるような魅力的な文書にする
  • 可能な限り、全ページ個別のdescriptionを設定する
  • 120文字程度におさめる(PCとスマートフォンで表示される文字数が異なるため、スマートフォンのことも考慮する)

再クロール申請

タイトル・メタデータの修正をしても、リアルタイムで更新が反映されるわけではありません。
改善した内容をすぐに反映したい時は、第2回でご紹介した「Fetch as Google」を使って、Googleに再クロールの申請を行いましょう。

さいごに

定期的に届くメッセージをしっかり確認し、対応することでSEO対策は、より万全になります。

ペナルティを受けていたり、サイトに問題が起きていると、いくらSEO対策をしても意味がありません。
この便利な機能を利用して適切な対応を行い、ペナルティを受けないサイト作りを心がけましょう。

Google Search Consoleは、SEO対策に役立つ適切なアドバイスをGoogleから直接受け取ることができる唯一のシステムですので、まだ登録していない方は、ぜひこの機会に登録してみてください。

この記事を書いた人

アーティス
アーティス
創造性を最大限に発揮するとともに、インターネットに代表されるITを活用し、みんなの生活が便利で、豊かで、楽しいものになるようなサービスやコンテンツを考え、創り出し提供しています。
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