初心者向けGoogle Search Console【第6回】「検索順位を上げるためにできること」
前回の記事で、検索結果の見た目を改善することで、クリック率を向上させる方法をご紹介しましたが、検索結果におけるクリック率向上の要因として「検索順位」も重要であることは、普段Web検索をされる方であればご存知かと思います。
初心者向けGoogle Search Console第6回となる今回は、Googleの検索アルゴリズムの評価基準にも含まれており、「検索順位」と密接な関係にある「リンク」の改善方法についてご紹介します。
検索順位とクリック率について
アメリカのInternet Marketing Ninjas社が2017年に調査したデータによると、検索順位1位の場合のクリック率は、2位の場合に比べて、約2倍の数値となっており、検索結果が2ページ目に表示される11位以降のサイトは、1%代と、ほとんどクリックされていないことがわかります。
また、1ページ目に表示されていても、1位と3位以下ではクリック率にかなりの差があり、検索順位が上位になるほど、クリック率も向上するということが言えます。
- 調査期間は3か月間
- 2万件の検索クエリを対象
- 6,400万回以上の表示と400万回以上のクリックを分析
- BtoCとBtoBで幅広く調査
サイトへの被リンク
被リンクとは?
被リンクとは、外部のWebサイトから自分のWebサイトに向けて設置されたリンクのことをいいます。
自分のWebサイトが紹介されたり、引用元・出展元として記載されたりする場合に、被リンクが設置されます。
Googleは、被リンクの数と質を重要視しており、「質の高いサイトから多くリンクされているWebサイト」=評価されているWebサイトと判断し、検索順位を決定する上での評価ポイントとしています。
被リンクのチェック方法
Google Search Consoleでは、「リンク数の最も多いリンク元」「最も多くリンクされているページ」を確認することができます。
良い被リンクと悪い被リンク
先に申し上げましたように、被リンクはただ数が多ければ良いというものではありません。
リンク元のサイトの質が低い場合や、Googleが不適当なリンクを検出した場合は、ペナルティを受け、被リンクを受けたサイト(リンク先サイト)の検索順位が下がってしまう可能性があります。
良いリンク(自然なリンク) | 悪いリンク(不自然なリンク) |
---|---|
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上記の通り、順位操作を目的とした不自然なリンクは、Googleから悪いリンクとみなされ、ペナルティの対象となってしまいます。
被リンクの場合、自分で設定した覚えがなくても、勝手に外部サイトからリンクを貼られてしまっていることがあるため、Google Search Consoleを使って、定期的にチェックすることが大切です。
リンク否認ツール
身に覚えのないサイトや関連性の低いサイトから被リンクを受けてしまった場合、まずはリンクの設置元に依頼して、リンクを削除してもらいましょう。
それが難しい場合は、リンク否認ツールを使って、検索順位評価の際に特定のリンクを考慮に入れないよう、Googleに依頼することができます。
【リンク否認の手順】
- 「最新のリンクをダウンロードする」からCSVデータをダウンロードする
- CSVデータのリストの中から問題のあるURLのみをリストアップし、txt形式で保存する
- リストの先頭に#をつけ、削除依頼をしたが消すことができなかった旨のコメントをつける
- リンクの否認ツールにアクセスし、作成したtxtファイルをアップロードするリンクの否認ツールはこちら
反映には数週間かかる場合があります。
また、ペナルティを受けてしまっていた場合は、リンクの否認後に、再審査のリクエストを行いましょう。
- リンクの否認ツールは、高度な機能のため、慎重に使用する必要があります。
- 使い方を間違えると、検索順位に悪影響が及ぶ可能性があります。
- 自分のサイトに対して、スパム リンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くあり、それが問題を引き起こしていると確信した場合にのみ、使用することをおすすめします。
内部リンク
内部リンクとは
被リンクが外部のサイトからのリンクであったのに対し、内部リンクとは、自分のWebサイトから同じサイト内(同一ドメイン内)のページへ向けたリンクのことを言います。
内部リンクは、外部からのリンクと異なり、自分でコントロールをすることができるため、Google Search Consoleを使いながら、最適な対応をしましょう。
内部リンクのチェック方法
特定のページの内部リンクを確認する場合は、赤枠にURLを入力して検索します。
それぞれのリストをクリックすると、どのページからリンクされているかを確認することができます。
チェックすべき内容
内部リンクの数は、Googleに対してページの相対的な重要度を伝える要素です。
重要なページへのリンク数が少なかったり、あまり重要ではないページに多数の内部リンクが集まったりしている場合は、内部リンクの構造を見直す必要があります。
Google Search Consoleでチェックする際は、主に以下の2点について確認をしましょう。
1.重要なページに十分な数の内部リンクがあるか
Webサイトには、グローバルナビゲーションやサイドメニュー等共通のリンクメニューがあるため、通常、トップページや、第一階層のページにリンクが集まります。
2.移転、削除したページに向けて設置されている内部リンクはないか
移転でURLが変更になったり、ページがなくなったりしている場合は、内部リンクも併せて修正し、リンクエラーが発生しないようにしなければいけません。
内部リンクの増やし方
内部リンクを増やす方法は、いくつかあります。
以下の対応をすることで、ユーザーにとっても、サイト内を回遊しやすくなるというメリットがあります。
- グローバルナビゲーションを設置する
- パンくずメニューを設置する
- サイドメニュー(ローカルナビゲーション)やフッターを設置する
- コンテンツ内から関連のあるページへのリンクを設置する
アンカーテキストとは、リンクを設定する際のテキストのことを言います。 「詳しくはこちら」というテキストよりも、リンク先のページの内容を表すテキストを入れるよう心がけましょう。 複数のページから同じアンカーテキストでリンクを貼られているページは、評価が高くなります。
例)× 詳細はこちら ◎ 当社へのアクセス方法はこちら
※無理やりキーワードを詰め込むとペナルティを受ける可能性があるため、過度な対応は要注意です。
さいごに
今回は、検索順位を上げる要因の1つとなる「リンク」について、Google Search Consoleでできることをご紹介しました。
被リンク数・内部リンク数は、定期的にチェックをしましょう。
自分のサイトのリンクを見直すことは、検索順位を上げるためだけではなく、ユーザビリティの向上にもつながります。
また、ユーザーにとって役立つコンテンツを作成すれば、自ずと被リンク数も増え、順位も上がっていきます。
Googleの評価を上げることももちろんですが、まずは、ユーザーに親切なWebサイトを目指して、できることから少しずつ対応していきましょう。
この記事を書いた人
- 創造性を最大限に発揮するとともに、インターネットに代表されるITを活用し、みんなの生活が便利で、豊かで、楽しいものになるようなサービスやコンテンツを考え、創り出し提供しています。
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