採用サイトにはどんなコンテンツが必要︖10サイト調査してみた<研修医 採用サイト編>
前回:採⽤サイトにはどんなコンテンツが必要︖20サイト調査してみた<看護師 採⽤サイト編>は、看護師の採用サイトにはどんなコンテンツが必要なのか、その調査結果をご紹介いたしました。
今回は、研修医の採用サイトに焦点を当て、現在研修医採用サイトを運営している病院を10サイトピックアップし、どんなコンテンツを作成しているのか調査してみました。
尚、今回の調査では同サイト内で展開されているコンテンツのみを対象とします。(病院サイトへ誘導されるものは対象外)
また、条件を揃えて調査するため、初期臨床研修医のみのコンテンツを対象とします。
調査対象サイト一覧
コンテンツ人気ランキング
1位・・・研修プログラム、病院見学
3位・・・研修について・特徴、先輩メッセージ・座談会
5位・・・病院紹介
6位・・・院長・研修責任者メッセージ
7位・・・福利厚生・ワークライフバランス、指導医メッセージ、研修医の1日
10位・・・データで見る、アンケート
研修プログラム
研修プログラムは、研修医採用サイトでは欠かせないコンテンツです。内容は、プログラムの目標や方針、特徴、研修スケジュールなどが挙げられます。
具体的な研修プログラムについては各病院によって異なるため、記載の方法は様々です。しかし、記載内容が多いことから、まとめ方を間違えてしまうととても分かりづらいページとなってしまいます。また、表を使用していたとしても、見せ方によってはスマホ版で見づらくなることもあります。まとめ方や表での見せ方など、なるべく分かりやすく見やすさを意識することがポイントです。
病院見学
病院見学も多くの病院で積極的に開催されているよう見受けられました。
その中でも、ただエントリーフォームを設けるだけでなく、実施スケジュールや参加者のコメントを記載している病院もありました。
具体的な時間帯やちょっとした見学の内容がわかると、事前に病院見学に対する目標が立てられ、モチベーションがあがりますよね。
研修について・特徴
研修医採用サイトでは、このコンテンツが他病院と比較する鍵となるようです。
この病院の研修ではどんなことを身につけられるのか、どんな経験が出来るのかなど、詳しく伝えるとより興味をそそられるサイトとなりそうです。
院長、研修責任者、指導医、先輩研修医メッセージ
今回の研修医サイトは、総合採用サイト・看護部採用サイト調査結果に比べ、メッセージがかなり手厚いように感じました。
現場の方々の成功事例や経験談は、医大生にとって「自分も同じような経験が出来るのではないか」という印象から、今後の目標やモチベーションに繋がり、安心材料にもなります。
やはり実際の現場に立つ方々からのメッセージは、積極的に掲載することが望ましいです。
また、座談会形式で、いろんな立場のスタッフが語り合うページを用意している病院もありました。
特長的なコンテンツ
ここからは、私が個人的に気になった、面白い・参考となったコンテンツをご紹介させていただきます。
アンケートデータまとめページ
「解体新書」と題して、アンケートデータをまとめたページを紹介しているサイトがありました。
ただまとめているだけではなくユーモアを取り入れた内容となっているため、内容がわかりやすく、自然と読み込むことが出来るコンテンツとなっています。
ちょっとしたユーモアが親近感を呼び、その中で必要な情報をうまくまとめている印象ですね。
地域の特長が見えるコンテンツ
以前ご紹介した「病院 総合採用サイト編」でもピックアップしましたが、研修医採用サイトでもUターンや街の紹介をうまく伝えているサイトがありました。
観光地が近かったり、その土地のおすすめポイントがあったりするのであれば、このようなページを作成することで、医大生も自身のライフスタイルを含めた「病院で働くイメージ」がわきやすくなります。
また、県外からの医大生を獲得するもうひとつの手段として、出身マップのようなコンテンツを取り入れている病院もありました。
女性が働きやすい環境
女性の医大生にとっては、自身のライフステージに合う病院を探したい気持ちは大きいはずです。
そのため、どんなライフステージであっても続けられることや実績を掲載し、女性にとって働きやすい環境であることをアピールすることが重要となりそうです。
下記参考サイトのように、女性医師のメッセージや育児制度・託児所等を記載することで、「この病院では女性でも長く働くことが出来そうだ」という印象を持てますね。
調査から導き出されたコンテンツのポイント
今回の調査では、「イメージのしやすさ」がポイントとなっている印象でした。
この「イメージのしやすさ」が、医大生の目標・計画立案のしやすさから、安心・モチベーションアップに繋がります。
- 研修内容や特徴を細かく分かりやすく記載することで「研修のイメージ」ができる
- 病院見学の内容や時間を記載することで「見学のイメージ」ができる
- 周りの環境を伝えることで、働くイメージだけではなく「ライフスタイルのイメージ」もできる
- 実際に働く方々の声を記載することで「職場でできることや雰囲気をイメージ」できる
まとめ
今回は研修医の採用サイトに焦点を当てて、調査結果をご紹介いたしました。
実際のところ、総合採用サイトだけではなく看護部サイト・研修医サイトのように、募集職種に絞ったサイトを作るべきか悩まれている病院もあるかと思います。
サイトを分けると、分けた専用サイトの職種は活動的な印象を持たれると共に、積極的に採用をしていることへのアピールになるのは確かです。
サイトを分けるかどうかはそれぞれの病院の方針にもよるかと思いますが、より良い人材を得るためにも求職者が応募しやすい環境を整えておくのは重要です。
この記事を書いた人
- 関東の理系大学にてプロダクトデザインを学ぶ。千葉県にて百貨店社員として接客・マネジメント・商品PR、東京都にて人材紹介の営業を経験した後に、地元浜松へUターン転職。アーティス入社後はWebディレクターとして、大学・病院サイトを始め、コーポレートサイトのディレクション・企画業務に携わっている。
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