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どのくらい使われている? ⼤学Webサイトにおける訪問者別ナビゲーションの必要性

大学Webサイトには「大学案内」「学部紹介」など情報の内容によって整理・分類したナビゲーションと、「受験生の方」「在学生の方」などユーザーの属性に合わせた訪問者別のナビゲーションを併用することが多くあります。

大学Webサイトに訪れる目的や心理状態、閲覧の癖などはユーザーによって大きくことなりますので、切り口の異なる入り口を複数用意しておくことで、よりスムーズに目的達成に導くことができると言われているからです。

弊社でも大学Webサイトリニューアルの際は、訪問者別ナビゲーションも用意することをご提案していますが、今回は実際のところユーザーがどの程度利用しているのかを検証してみたいと思います。

調査概要

調査対象:弊社クライアントよりランダムに15⼤学を抽出し調査

※対象サイトは「⼤学案内」、「学部紹介」のような情報の内容によって整理・分類したナビゲーションをメインとしている

  • 調査方法:Google アナリティクスから対象大学の総PV(ページビュー)数と対象ナビゲーションの総PV数を比較する
  • 調査対象ナビゲーション:「受験⽣の⽅」「在学⽣の⽅」「卒業⽣の⽅」「企業の⽅」
  • 調査日:2021年4月1日~2022年3月31日までの1年間

調査結果

「受験⽣の⽅」

  • 15⼤学合計:総PV数(50,490,492PV)の4.97%(2,510,208PV)
  • 1大学あたりの平均:総PV数(3,366,033PV)の4.97%(167,291PV)

「在学生の⽅」

  • 15⼤学合計:総PV数(50,490,492PV)の5.97%(3,014,404PV)
  • 1大学あたりの平均:総PV数(3,366,033PV)の5.97%(200,952PV)

「卒業生の⽅」

  • 15⼤学合計:総PV数(50,490,492PV)の0.25%(126,694PV)
  • 1大学あたりの平均:総PV数(3,366,033PV)の0.25%(8,415PV)

「企業の⽅」

  • 15⼤学合計:総PV数(50,490,492PV)の0.17%(89,672PV)
  • 1大学あたりの平均:総PV数(3,366,033PV)の0.17%(5,722PV)

全体比率

総評

「受験⽣の⽅」のPV数は表示方法で2倍以上の差

「受験生の方」のPV数は大学15サイト総PV数の4.97%という結果になりましたが、大学ごとに見てみると大きな差がありました。

PCサイトにおいて下記の事例1のような該当リンクが最初から表示されている場合と、事例2のようにボタンやプルダウンメニューなどから該当リンクを選択する場合とでは、事例1の方がPV数は多い傾向にありました。

▲事例1

▲事例2

また訪問者別ナビゲーションの他に、下記事例3のような「受験生の方」への誘導ボタンがある大学サイトもPV数が多く、表示方法の違いで2倍以上の差がありました。

▲事例3

最近では、スマートフォンでの表示を意識してシンプルなメニュー構成が好まれています。

そのため、訪問者別ナビゲーションは複数回クリックしなければいけないケースも多いのですが、受験生の方への誘導が重要であれば、目立つ場所に別途ボタンなどを設け1クニックで到達できるよう配慮する必要があります。

「在学生の方」「卒業生の方」「企業の方」のPVは表示方法による差はない

「在学生の方」のPV数は、大学15サイト総PVの5.97%と「受験生の方」よりも多い結果となり、改めて大学サイトの重要なターゲットユーザーと再認識しました。

「卒業生の方」「企業の方」はそれぞれ0.25%と0.17%と1%未満ですが、少なからずニーズはあるという結果になりました。

「受験生の方」では表示方法によってアクセス数に相当な差があったとお伝えしましたが、「在学生の方」「卒業生の方」「企業の方」は、ワンクリックで到達できる場合も、複数回クリックしないと到達できない構成であってもアクセス数にほぼ差はないという結果になりました。

大学サイトは基本的に受験生向け情報をメインに構成されているため、「多少クリック数が多くても訪問者別ナビゲーションから進んだほうが目的の情報を得やすい」とこれまでの閲覧経験から知っているのではないかと推測されます。

それ以外には大学や関係者からリンクの場所や閲覧方法について予めアナウンスを受けている、2回目以降はブックマークからアクセスするなどの理由も考えられます。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

属性によってアクセス数の違いはありますが、訪問者別ナビゲーションはWebサイトにおけるユーザーの重要な道しるべになっていることは間違いないと思います。

今回の調査はあくまで参考値となりますが、大学Webサイトリニューアル時の導線設計に役立ててもらえればうれしいです。

この記事を書いた人

鈴木 良直
鈴木 良直ソリューション事業部 部長
大学卒業後、バンド活動を経て2003年にアーティスへ入社。
営業兼コンサルタントとして、これまで携わってきたWebサイトは500サイト以上、担当したクライアント数は300社以上にのぼる。
現在は、豊富な経験を活かした提案を行いながら、ソリューション事業部 部長として事業戦略の勘案や後進育成にも取り組んでいる。
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