SNS上で広がりを見せるインフルエンサーマーケティングとは?ステルスマーケティングとの違いとは?
日常生活の中でなにかモノを購入しようとしたり体験をしようとしたりするとき、口コミ(レビュー)を参考にする方が多いのではないでしょうか。今や口コミは、ユーザーの購買行動の最大要因の一つとなっています。
インターネット上で口コミを広めるためには、強い拡散力が必要になります。そのため、最近では人気のあるインフルエンサーに協力してもらい、SNS上で自社製品の宣伝を行う企業が増えています。これをインフルエンサーマーケティングといいます。
今回は、そんなインフルエンサーマーケティングについてご紹介します。
参照:Wikipedia
ブログ利用者が急増した2007年頃から頻繁に使われるようになりました。
SNSが普及した今、芸能人だけでなく多くのフォロワーを持つ一般人もインフルエンサーとして活躍しています。
INDEX
インフルエンサーの種類とマーケティング効果
インフルエンサーはフォロワー数によって呼称が変わり、マーケティングにおいて期待できる効果もそれぞれ異なります。
フォロワー数が100万人を超える「トップインフルエンサー」はリーチ力(情報拡散力)が強く、人々に広く情報を認知させたいときに有効とされています。
2019年、世間に影響を与えたとされるトップインフルエンサーがまとめられていたのでご覧ください。
反対にフォロワーが数万人の「マイクロインフルエンサー」は、狭いコミュニティのなかで熱烈なファンを有し、強い影響力を持つという側面から、トップインフルエンサーに比べてエンゲージメント率(いいねやコメントをもらえる割合)が高く、購買意欲喚起などに有効とされています。
インフルエンサーマーケティングを行う際には、情報認知が目的なのか、購買行動を促進したいのか、マーケティングの目的によってインフルエンサーを選定することが必要です。
インフルエンサーマーケティングのしくみ
従来は、企業が自ら広告を出すことで、ユーザーへのPR活動を行ってきました。
インフルエンサーマーケティングは、企業がインフルエンサーに商品・サービス・報酬を提供し、インフルエンサーの持つコミュニティを通して商品やサービス・ブランドに関する情報を拡散してもらうという仕組みです。
従来の方法より宣伝コストが抑えられ、エンゲージ率が高く、費用対効果が優れているというメリットあります。
インフルエンサーマーケティングとステルスマーケティングとの違いは?
報酬をもらって商品をPRする仕組みと聞くと、「ステルスマーケティング(ステマ)」を思い起こす方がいるかもしれません。しかし、インフルエンサーマーケティングとはある違いがあります。
それは、「広告宣伝である」と明記しているか、していないかという違いです。
報酬を受け取っているにも関わらず、それを隠してSNSにあたかも自身のオススメのように投稿する・させる行為はステルスマーケティングにあたります。このような行為は口コミや評判を偽造することになり、消費者を騙しているうえ、業界全体の信用を落としかねません。
日本のステルスマーケティング規制はいまだ明確な基準が定まっていませんが、景品表示法、不正競争防止法などの法律違反となり罰せられる可能性もあります。
正当なインフルエンサーマーケティングを行うために
きちんと「広告宣伝であること」がわかりやすく明記されていればステルスマーケティングには当たりません。
webメディアにおいて報酬をもらって投稿をする場合には、「PR」「記事広告」のように広告であることがわかる表記をする、という基準がネイティブ広告のガイドラインで定められています。
また、Instagramはインフルエンサーマーケティングを行う企業に対して、
- 「#PR」というハッシュタグをつける
- アカウント名の下に「●●(ブランド名)とのタイアップ投稿」という表記を入れる
などのルールを設けています。
Instagramの公式ブログには、「ブランドコンテンツのタグ付けが適切にされていない場合、Instagramの運営側から指摘されることになる」といった内容が明記されています。
インフルエンサーマーケティング対する世の中の反応
インフルエンサーマーケティングについて、ユーザーはどう思っているのでしょうか。
全体でみると、約7割の人が「金銭の提供を受けていることを明示していれば問題ない」あるいは「発信者が商品をきちんと評価していれば問題ない」という印象を持っています。また、SNSを頻繁に活用する20代が、金銭の提供による投稿への許容が最も大きいことがわかります。
以上のことから、透明度の高い宣伝投稿を行うことがインフルエンサーマーケティングにおいて重要であると言えます。
さいごに
新たなPRの方法として注目されるインフルエンサーマーケティング。低コストでありながら効果的な結果が期待でき、企業にとっては魅力的なマーケティング戦略なのではないでしょうか。
インフルエンサーマーケティングをうまく行うためには、ユーザーからの信頼が必要です。インフルエンサーというユーザーによって作られる信頼性の高いコンテンツを通し、的確なターゲット層に向けてクリアで有益な情報を届けましょう。
この記事を書いた人
- 関西の芸術大学で染織・画像編集ソフトを学ぶ。卒業後、県内の織物会社で織物 の製造開発・生産管理・営業を経験する。その後、web制作未経験ながらアーティスへ入社し、webエディターとしてホームページのコンテンツ制作・ディレクションに携わっている。仕事は素早く・丁寧にを心掛けています!
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