ウェブサイトへの投資は対人件費換算で考える
ウェブサイトへの投資予算は、お客様によって本当に異なります。どこの業界が平均的にいくらだとかといった基準はまったくなく、各社の担当者の方の個人的な価値観や統括する部門長の方の個人的な価値観に依存しているのが現状です。企業や組織がウェブサイトを運営することが一般的になって10年近くなりますが、運営方法、更新頻度、社内での重要性、さらに投資予算に関しては、一社一社事情が違い、事業規模の大きさにも比例していません。
よくお聞きするのは、予算規模の判断基準がまったくないので、上層部にどう申請していいかわからないというお悩みです。
ウェブサイトは、働き者の広報マン、営業マン。
なぜ、ウェブサイトへの投資予算は判断基準がないのでしょうか?
それは、その組織にウェブサイトへの投資効果を計る基準がないからです。人件費が年間500万円を超える営業マンは1年間で新規顧客をいったい何人に連れてくることができますか?仮に、これを上回る新規顧客をウェブサイトが連れてくることができたとしたら、どうでしょうか?年500万円以上コストがかかる営業マンより、ウェブサイトのほうが投資効率がいいということになりますね。
ウェブサイトは、広報宣伝マンであり、営業マンと理解し、省力化に貢献させようと考えれば、どう投資すべき対象かが理解できます。24時間リゲインも飲まずに働いてくれますし、盆暮れの休みも必要ありません。年に1、2度サーバメンテナンスで寝込むことはあっても併せて2時間かせいぜい6時間程度のことです。社会保険も要りません。500万円でサイトをリニューアルしたとして、仮に2年で償却するとした場合、構築費用だけで考えれば、500万円÷(365日×2)=7143円。日給7143円で働いてくれるとても働き者の広報マン、営業マンです。
この働き者をどう活用するかは、毎月の確認と改善が重要です。つまり投資効果が現れているかどうかを確認する必要があるのです。
営業マンであれば、毎月の売上目標や新規顧客開拓件数を競わせて、確認して上司が指導していますよね。払った給料以上に売り上げていなければ「仕事のできないヤツだ!」となるでしょう?それと同じことをウェブサイトでも、アクセス解析やお問い合わせ件数、電話件数の集計などによって把握し、サイトを改善していく必要があるのです。もしかして、年間500万円以上かかっている営業マンより、ウェブサイトのほうが新規顧客を開拓していれば、「うちのホームページはよく働く果報者だ!」となるわけです。
ウェブサイトへの投資の妥当性は、このように対人件費換算をしてみると、投資すべき金額が見えてきます。要は「人の代わりに宣伝や営業活動、顧客対応をどうさせるか」と考えれば極めてシンプルなのです。人が一人動けば、最低でも1時間5000円のコストです。会社全体で、人が対応するところをウェブサイトに対応させることによってどれだけのコストを削減できるでしょうか?そう考えれば投資金額の妥当性が見えてくるのです。
リニューアル時に、はじめに予算ありきではなく、どう省力化、効率化に貢献させるかと考えれば、相当額の予算を組み、効果の出せる戦略的なサイトを構築できます。
現在、成功しているサイトといわれるところでは、人に代わって、大学サイトは受験生を、病院サイトは看護士さん、お医者さん、研修医さんを、企業サイトはお客様を集めてくれています。
サイトの効果を計らずに投資効率を把握していないのは、御社だけかもしれませんよ・・・。御社のウェブサイトへの投資は妥当ですか?そのサイトは成果を出していますか?
この記事を書いた人
- 創造性を最大限に発揮するとともに、インターネットに代表されるITを活用し、みんなの生活が便利で、豊かで、楽しいものになるようなサービスやコンテンツを考え、創り出し提供しています。
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