知らないうちに“問題あり”のホームページになっていませんか?ホームページ作成・更新時の注意事項を解説
今日では企業や組織ごとにホームページを保有することが当たり前となり、それぞれの企業や組織にその管理をする「ホームページ担当者」がいるのが当たり前になりました。
しかしながらホームページの運営・管理の業務を専属で行っている担当者は少なく、他の業務をメインで行いながらホームページの担当も任されているというケースがほとんどです。中にはホームページについて何の知識も持ち合わせないまま担当になってしまったという方もいらっしゃるかと思います。
今回は、特に初めてホームページの運用を任されたような中小企業の担当者の方に向けて、ホームページ運用におけるページの作成や更新時に注意すべき点について紹介をいたします。
企業ホームページの現状
総務省の通信利用動向調査によりますと、令和元年の段階で、企業においてホームページを保有している割合が89.7%になり、ほとんどの企業で自社ホームページを保有しているということがわかります。
出典: 通信利用動向調査報告書(令和元年)これだけ多くの企業がホームページを利用している状況ですが、日々の営業活動を行う中で企業のホームページ担当者とお話をすると分かるのが、中小企業の多くではホームページの管理・メンテナンスのみを専属で行っている担当者は、ほぼ存在せず、メインの業務をこなしながらホームページの管理・運用をされているという担当者がほとんどであるということです。日々の情報更新などで伝えたいお知らせやサービスなどの情報発信はうまくできている企業はあるものの、一方でホームページを掲載するにあたっての基本的なルールが把握できていない担当者もいらっしゃるように思います。
企業ホームページを見慣れているユーザー
今やインターネットは私たちの生活に欠かせないインフラとなっており、総務省の(主なメディアの利用時間と行為者率)のデータでは、1日のネット利用平均時間が、2015年の90.4分/1日から比べますと、2019年には126.2分と約1.4倍に増えています。
出典:総務省(主なメディアの利用時間と行為者率)インターネットの利用では、各種webサービスの利用だけでなく、企業のホームページを見られる機会も多いはずです。ユーザー側のインターネット接触時間が増えた事によりホームページに対する品質意識も自然と高くなり、「このホームページは見やすい」「知りたい情報がどこにあるか分かりづらい」などの直感的な印象をはじめ、この企業ホームページの掲載方法は問題があるのではないか?といった企業の信頼性にも繋がるような見方をされてしまう事もあるはずです。
ホームページ作成・更新時の注意事項
では、自社ホームページの管理を任された担当者へ基本的な注意点を記載していきます。
下記は、実際にお客様の方で発生した事例ですが、同様に特に問題意識も持たずに掲載している方もいらっしゃるかと思います。特に自社ホームページを任された初心者の方は注意いただきたいです。
掲載する画像・文章の利用は問題無いか?
以前、弊社にて新規サイトの構築を依頼いただいた際、お客様から提供された画像データの多くが複数の同業他社のサイトに掲載されている画像だったというケースがありました。インターネット上で誰もが簡単に取得できる画像のため、利用しても良いだろうという認識だったようです。基本的な事ですが、他のホームページの画像や同様に記載する文章を勝手に利用する事はNGです。もし、他サイトの記事などを紹介したい場合には、記事の出典、該当のURL等を記載しましょう。
掲載している画像のデータサイズに問題はないか?
最近ではスマートフォンで撮影した画像をホームページに掲載する方が多いと思いますが、スマートフォンの初期設定のままだと比較的大きなサイズのまま保存されるため、1枚3MB位のサイズの画像を何枚もホームページ上にアップしていたケースがありました。大きい画像データをそのまま掲載すると、閲覧側がページを開く際に時間がかかり支障が出ますので、最適化(データサイズを小さくする)した上で掲載しましょう。
モバイル表示を意識して作っているか?
レスポンシブデザイン(PCやスマートフォンなど、異なるデバイスの画面サイズに合わせてレイアウトを調整して表示する方法)において、PC側の見え方のみを意識して「改行」を多用していたところ、スマートフォンで見たときに改行だらけとなってしまい見づらくなってしまったケースがありました。
スマートフォンでの表示のされ方を意識するとともに公開する前にPC・スマートフォンいずれの見え方も確認した上で公開しましょう。
勝手にリンクを貼っていないか?
一般的には他サイトへリンクを貼る事で問題が生じるケースは少ないと思いますが、リンクするサイト側に「サイトポリシー」などで被リンクに対する規定がある場合がありますので、しっかりと事前確認を行いましょう。
過去にあったお客様の事例として、取引先としてリンクを貼っていた企業より勝手にリンクを貼らないでほしいと注意されたケースがあったようです。
その取引先の企業ホームページには、特にリンクに対する規定がなかったようですが、それでも嫌がられるケースもあることから、トラブルを避けるためにも、事前に確認をいただくのが最善です。
まとめ
メインの業務をこなしながらWeb担当者の業務を行うことにはご苦労も多いと思いますが、ホームページを運用では、掲載方法の問題が発端で会社としての責任問題にまで発展してしまう事も十分あります。ページの更新や記事の投稿などをする際には、公開前に再度見直しことはもちろん、第三者にも確認してもらい、適切な運用を心掛けましょう。
この記事を書いた人
- 自動車ディーラー、広告出版業の営業職の経験を経て2009年にアーティスに入社。ソリューション事業部の営業職として大学・総合病院などの企画営業に携わった後、事業開発部にて主に中小企業・開業医院等に向けたCMSサイト制作の企画営業に従事している。
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