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企業サイトにおけるサステナビリティコンテンツの参考事例 「コンテンツやデザインの工夫が大切!」

前回の記事「サステナビリティコンテンツを作成しよう!掲載ポイントをご紹介<企業編>」では、サステナビリティとは何か、サステナビリティコンテンツの必要性や役割などについて紹介しました。

サステナビリティコンテンツは、企業の専門分野に応じて深く掘り下げることができます。例えば、教育系の企業では「社会」分野に、製品開発系の企業では「環境」分野に焦点を当てることができます。これにより、企業独自の特徴を表現できるのです。そのため、コーポレートサイトの情報に加え、サステナビリティ活動や製品を紹介する専門サイトを立ち上げ、アピールする企業が増えています。

今回は、企業のサステナビリティコンテンツを作成する際に参考にしたい事例をいくつかご紹介します。

圧倒的ボリュームの取り組み内容:アサヒビール

アサヒビールでは「最高の明日をつくるために」というテーマのもと、持続可能な社会を実現するための取り組みを「責任ある飲酒」「環境」「食の安全・安心」「コミュニティ」「人」というカテゴリに分けて発信しています。

「飲む人はもちろん、飲まない人や飲めない人も楽しめる、健全な酒類文化を育んでいくこと」を前提に、適正な飲酒を啓蒙するだけなく、環境への配慮や製品の品質管理や、様々なプロジェクト、働き方、人材育成、といった数多くの取り組みが紹介されています。

適正飲酒セミナーの実施や適正飲酒を気軽に学べる動画など、他の企業には真似できない独自の取り組みをアピールすることで、企業価値を高めることができます。

「いま」を意識したサイト構成:ベネッセコーポレーション

ベネッセコーポレーションでは「サステナブルな社会へ」というテーマのもと、「人」や「教育」を軸とした活動事例やレポートを掲載したオウンドメディアを運営しています。

CSRレポート、サステナビリティレポートのような投資家向けのコンテンツではなく、持続可能な社会に向けた日常的な活動をブログ形式で発信することで、様々なステークホルダーに対して常に新しい取り組みを発信しています。

ブログ形式の場合、過去のコンテンツが埋もれてしまいがちですが、このサイトはその記事のカテゴリ、おすすめのタグ(キーワード)、SDGsの目標などにカテゴライズされているので、最新の記事だけではなく、ユーザーが関心のある記事へたどり着きやすい工夫が施されています。

また、コーポレートサイトと同様にシンプルなデザインで統一感もありつつ、メインビジュアルの動きやカラフルな色分けなどをすることで、親しみやすさ、読みやすさに特化したサイトになっています。

ベネッセコーポレーション

サステナブルな製品が1ページでまるわかり:日本製紙グループ

日本製紙グループのサステナビリティサイトでは「木とともに未来を拓く」というスローガンをそのままサイトのコンセプトにしたサイトになっています。

製紙会社といえば、身近なところではトイレットペーパーや新聞紙、印刷用紙、包装用紙などの紙製品を作っているというイメージが一般的ですが、実際には日本製紙のような企業は、私たちの身の回りだけでなく、農業・酪農畜産などの一次産業にも事業領域を拡大しています。
そのような事業領域とサステナブルな取り組みについて、1本の木から描かれた街並みのイラストで表現しています。このイラストは、木材をはじめとする資源を循環させることで、未来の世代にも繁栄を継承することを目指した、日本製紙のサステナブルなビジネスモデルを象徴しています。

また、各製品のページでは「商品について」「サステナブルなポイント」「特長」が1ページでまとめられており、縦スクロールをするだけでその製品のポイントを知ることができます。
ページ内のコンテンツは、短くまとめられた文章でポイントが伝えられているため、読みやすく、理解しやすいと感じました。また、多くのテキストを使わずに、コンパクトにまとめてあるため、内容が頭に入りやすくなっています。

SDGsのコンテンツとなると難しい単語や文章が出てくるイメージがあると思いますが、このサイトでは簡単にその製品とSDGsのつながりを意識してもらえるような工夫がされています。

ユーザーをサステナブルな社会に巻き込むコンテンツ作り:ブラザーグループ

かわいらしいイラストが印象的なブラザーグループのSDGsスペシャルサイトは、サステナビリティに対する取り組みを「環境の保全」「事業での貢献」「社会を支援」「社会的な責任」といった4つのカテゴリーに分けて紹介しています。

また、ブラザーグループの環境保全活動に気軽に参加できるクリック募金や、絶滅危惧種の生態が分かる「日めくり絶滅危惧種」、SDGsのことが視覚的にも分かりやすい「すぐわかるSDGs」など、SDGsに興味をもってもらえるような親しみやすいコンテンツが設けられています。
私も動物が大好きなので、毎日このサイトをチェックしてしまうかもしれません…!

企業がサステナブルな取り組みを発信することは重要ですが、それだけでなく、一人でも多くの人にSDGsやサステナビリティに関心や興味を持ってもらう工夫を行うことで、より多くの人々にSDGsを身近に感じてもらい、共に活動ができるきっかけ作りが必要です。このような取り組みによって、企業や個人がSDGsに貢献することが容易になり、より良い未来を共に実現することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

自社のサステナビリティに対する取り組みを紹介するのはもちろんですが、ユーザーに興味をもってもらう工夫、またアクセスしてもらう工夫が随所に施されています。

ぜひ、サステナビリティコンテンツを作る際に、参考にしてみてください。

この記事を書いた人

佐藤 美南
佐藤 美南ソリューション事業部 webディレクター
高校時代に1年間のメキシコ留学経験を経て、関東の大学で国際文化と多言語について学ぶ。アーティスへwebディレクターとして入社後は、webユーザビリティを学びながら大学・病院サイトを始め、コーポレートサイトのディレクション・企画業務に携わっている。
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