webメディアにおけるSEO対策のためのGoogle Analyticsとサーチコンソールの活用方法
SEO対策のためにツールを使って細かい数値を分析したい。しかし、具体的にどのようなツールを使って、どこを見ればいいのかがわからない。という方も多いのではないでしょうか。
実際に、Google Analytics、サーチコンソールなどの分析ツールは、膨大なデータを抽出することができる頼もしいツールである一方、初見だとどこに着目すればいいのか分かりづらく、上手く活用できないという悩みを抱えてしまいがちです。
こられ分析ツールを活用して、メディアのPDCAサイクルを正しく回すためにも、見るべきポイントをしっかりと抑える必要があります。
そこで今回は、SEO対策のための分析ツールの見方・活用方法などを解説していきます。
INDEX
webメディアにとって分析ツールはなぜ重要なのか
webメディアにとって、分析ツールを活用することは非常に重要な工程です。改善を怠れば、メディアの衰退に繋がり、しっかりと活用すれば、PVの上昇やリライト記事の正しい選定が行えるようになります。
ここでは、webメディアにとっての分析ツールの重要性を細かくかみ砕いて解説していきます。
改善しないwebメディアは廃れていく
webメディアを育成していく上で、まず取り掛かるべきことは、そのメディアの強み、弱みを客観的に把握することです。
強みを見つけることで、新しい記事の執筆方針が定まります。弱みを見つけることで何を書くべきではないかを定めることができます。
逆にこの部分を放置して、ただ記事本数を増やしているだけだと、他のメディアに簡単に食われて、衰退に繋がってしまいます。そうならないためにGoogle Analytics、サーチコンソールなどの分析ツールをしっかりと活用する必要があります。
1)新規記事の執筆方針の策定のため
メディアのどのページで読者は離脱しているのか、関心の高いキーワードは何なのか、流入・売上の多いページの法則はどこにあるのか、といった情報を分析ツールから読み取ることで、新規記事の執筆方針が戦略的に定まります。
何となく新規記事の執筆方針を決めるのと、確固たる戦略の下で記事執筆を進めるのでは、意味合いが大きく変わります。PV数の増加など目に見える部分だけでなく、何がダメで次にどうすればいいか、というように検証の精度とそれ以降のアクションを明確化することもできます。
2)リライト記事の選定のため
SEO対策において、新規の記事を増やしていくだけではなく、記事をリライトすることも非常に重要になります。
PVが多いにも関わらず検索順位での表示順位が低い場合や、狙っていないキーワードからのアクセスで記事が良く見られている場合は、そのキーワードをタイトルや見出しにいれたり、ニーズに即した情報を追記することで、アクセスの増加を見込むことができます。
せっかくメディアで公開している記事であれば、公開しっぱなしで放置するのではなく、効果的なリライト施策を行い、流入や売上を増加させることが重要でしょう。
3)施策の効果検証のため
施策や戦略をしっかりと検証することも重要な工程です。Google Analytics、サーチコンソールで分析して見えた課題に対しての施策による効果を数値面で測ることで、次の施策に生かすことができます。
Google Analyticsとサーチコンソールそれぞれの違い
メディアにおいて、分析ツールを活用する重要性を解説してきました。次に、具体的にGoogle Analytics、サーチコンソールをどのように使っていけばいいのか、それぞれの違いと活用方法の初歩的な部分を解説していきます。
Google Analytics、サーチコンソールそれぞれの違いを簡易的に説明すると以下のようになります。
- Google Analytics:主に読者がメディアに来てからの分析
- サーチコンソール:主に読者がメディアに来るまでの分析
Google Analyticsに関して、初心者がまず着目するべきポイントは以下の2点です。
- 平均滞在時間
- 直帰率
一方、サーチコンソールで着目すべきポイントは大きく以下の2点となります。
- 想定していなかったキーワードが含まれているかどうか
- 検索キーワードの「表示回数」「クリック率」「掲載順位」
それぞれを詳しく解説していきます。
Google Analyticsの活用方法
Google Analyticsは膨大なデータを収集することができるため、要点を把握していなければ、何の数値をどのように分析していいかが分からなくなってしまいます。最低限把握すべき、重要になるのが以下の2点です。
- 平均滞在時間
- 直帰率
平均滞在時間と直帰率は[行動]→[サイトコンテンツ]→[すべてのページ]の順で操作して確認することができます。
平均滞在時間
平均滞在時間は1ページあたりに読者がどれくらいの時間ページに滞在しているかを表します。
ただし、Google Analyticsはユーザーが最後に見たページの滞在時間が仕様上の都合で計測不可能になっています。実際に滞在した正確な時間をカウントすることができないので、注意が必要です。
直帰率
直帰率は1ページ目(ランディングページ)で読者がサイトを立ち去った率(割合)を表します。(参考:直帰率とは?)
直帰率が高いということは他のページに回遊せず、そのままサイトから立ち去った人が多いことが推測できます。
この直帰率が高い理由は以下のようにいくつかが考えられます。
- 記事の情報が思っていたものと違った。
- webメディアのデザインや読み込み速度、導線などに欠陥がある
その他にも、ユーザーがそのページの情報で満足したため、直帰するというケースも考えられます。
参考:直帰率を正しく理解しよう!~直帰率はなぜ高くなる?直帰率の目安は?~
平均滞在時間と直帰率の読み解き方
例えば、平均滞在時間が短く、直帰率が高い場合はユーザーが期待したタイトル通りの記事になっておらず、内容かタイトルのどちらかを変更する必要があるかもしれません。
また、平均滞在時間が長いにも関わらず、直帰率が高い場合はユーザーが満足しているその記事で満足したといえるかもしれません。
このように、2つの数値に着目することで、どのページにどのような問題があるのかを調べることができ、リライトするべき記事を選定することができます。
サーチコンソールの活用方法
サーチコンソールでは、メディアを訪問するユーザーが検索しているワードは何か、さらにワードの検索順位の状況を把握できます。サーチコンソールで着目すべきポイントは大きく以下の2点となります。
- 想定していなかったキーワードが含まれているかどうか
- 検索キーワードの「表示回数」「クリック率」「掲載順位」
これらは、サーチコンソールの「検索パフォーマンス」で確認できます。
想定していなかったキーワード
サーチコンソールでキーワードをチェックする上で、着目すべきは、“想定していなかったキーワード”を見つけることです。
そのキーワードこそが、読者の潜在的なニーズであり、そのようなキーワードを見つけて、タイトル・見出しに追加することで、さらなるSEO効果を得ることができます。
表示回数、クリック率、掲載順位
検索パフォーマンスでは、検索キーワード別の「表示回数」「クリック率」「掲載順位」を確認できます。
これらの指標を組み合わせて見ることで、問題点や改善点を見出すことができます。
例えば、掲載順位が高いのにクリック率が低いワードがあった場合、検索結果で上位に表示されているにも関わらずクリック率が低い(クリックされていない)ということは、「タイトルや説明文を見る限り、このページに求めている情報はなさそうだな」と読者に判断されてしまっているなど、タイトルやディスクリプションに問題がある可能性があります。
実際にそのキーワードで検索をしてみて、どのようなタイトル・ディスクリプションのページが上位に表示されているかを確認し、読者がそのキーワードに対してどのような情報を求めているのかを推測しながら、適切なタイトル・ディスクリプションを設定することでパフォーマンスが改善されるかもしれません。
参考:ディスクリプション の最適化はクリック率(CTR)に直結する!正しい書き方を3つのステップでご紹介
その他にも「掲載順位が低いのに表示回数が多いキーワード」「掲載順位が低いのにCTRが高いキーワード」からも改善点を見出すことができます。詳しくは下記の記事をご覧ください。
初心者向けGoogle Search Console【第7回】「検索アナリティクスを活用して検索順位を上げよう」
メディアの目的に応じた活用をする
また、分析ツールを活用する上で重要なのが、メディアの目的に応じて使い分けるということです。
- 商品購買などのコンバージョン獲得
- より多くのPV(閲覧数)の獲得
- ユニークユーザーの増加
どこに目的を置いて、運営しているのかによって、分析ツールの使い方は大きく異なります。
例えば、コンバージョン獲得が目的である場合は、どのページがコンバージョンページへの遷移に繋がったのかをチェックする必要があります。この時に、PVを増やすのがメディアにとって得策なのか、コンバージョンに繋がりやすいようなデザイン設計を施すのか、どんな施策がメディアにとっての得策なのかをしっかりと分析し、成果につなげましょう。
まとめ 「分析ツールを活用してPDCAサイクルを回そう」
webメディアを運用する上で、PVや売上を上げるために非常に重要になる分析ツールのGoogle Analytics、サーチコンソール。この2つを上手く活用することで、メディアのPDCAサイクルを潤滑に回すことができ、より強固な、SEOに強いメディアにしていくことができます。
まずは膨大なデータの中から、要点だけを抜き取って観察し、メディアが今抱えている弱点をしっかりと洗い出しましょう。
この記事を書いた人
- 創造性を最大限に発揮するとともに、インターネットに代表されるITを活用し、みんなの生活が便利で、豊かで、楽しいものになるようなサービスやコンテンツを考え、創り出し提供しています。
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