初心者でも分かる「共用サーバと専用サーバ違い」~メリット・デメリット~
多くの場合は、自社でサーバを構築して管理するのではなく、レンタルサーバを使用されると思いますが、レンタルサーバは大きく分けて「共用サーバ」と「専用サーバ」の2種類があります。今回はこれからレンタルサーバの利用を検討される方のために、それぞれの特徴や、メリットとデメリットをご紹介します。
共用サーバとは
共用サーバとは1台のサーバを複数のユーザーで共用する形態のレンタルサーバです。
マンションの一室を借りている状態と考えていただくとわかりやすいかと思います。
共用サーバのメリット
共用サーバの一番のメリットは、レンタル料の安さです。後述する専用サーバとは異なり、1台のサーバを複数人で使用するため、初期費用や月額料金といった利用料金が専用サーバに比べ圧倒的に安くなります。安いものであれば月額数百円で借りられるため、ランニングコストを大きく抑えることが可能です。
また、共用サーバの場合はサーバ会社から用意された環境を利用するため、専門的な知識が無くても利用できるといったメリットもあります。保守管理やメンテナンスもサーバ会社が行ってくれるので安心です。
さらに、共用サーバは申し込みをしてから実際に使用できるまでの時間が短いものが多いため、急ぎでサイトを公開したい場合は、共用サーバがおすすめです。
共用サーバのデメリット
共用サーバのデメリットは、1台のサーバを複数人で利用するため、他のWebサイトやシステムによる影響を受けてしまう可能性があることです。例えば同じサーバ内にある他のサイトにアクセスが殺到していると、サーバに負荷がかかり過ぎてサーバ自体が止まってしまい自分のサイトへ正常にアクセスできないケースがあります。
さらにひどいケースとして、悪質なユーザー(スパムメールやウイルスをばら撒いている人)がサーバ内にいると、メールサーバ全体がブラックリストに登録されてしまうケースもあります。
その場合、メール機能が正常に使用できなくなる可能性があります。メール機能が使えなくなると、場合によってはお問い合わせフォームが機能しなくなってしまいます。
そのほかのデメリットとして、共用サーバの利用者にはサーバの管理権限が与えられていないため、サーバの設定や利用できるソフトウェアに制限があります。そのため、サーバに設置したいシステムに合わせたサーバのカスタマイズを行うことができません。
専用サーバとは
専用サーバとは、1台のサーバをユーザーが独占使用できる形態のレンタルサーバです。
一戸建てを丸々借りている状態を想像していただけるとわかりやすいかと思います。
専用サーバのメリット
専用サーバのメリットは、契約者がサーバの持つリソースをすべて使用できる点です。
大容量のディスクスペースや、安定したネット回線を独占使用できるため、より安定的にサイトを運用することができます。
さらに専用サーバは、共用サーバに比べ高スペックな場合が多いため、負荷の高いウェブサイトなどの運用に適しています。
また、専用サーバは、サーバの管理権限があるため、自身で必要に応じてソフトウェアのインストールや設定の変更が行えます。サーバ会社によっては、サーバの設定・管理を行うマネージドプランも提供していますので、専門知識がない場合は、サーバ会社に代行してもらうことも可能です。
専用サーバのデメリット
専用サーバのデメリットは何と言っても価格です。サーバ会社にもよりますが、月額のレンタル費用だけでも共用サーバの10倍以上になるケースもあります。
また、マネージドプランではない場合、サーバの設定や管理を自身が行わなくてはならないため、専門知識がないと導入・運用が難しいといったデメリットが挙げられます。
最後にもう1つ、専用サーバはサーバ設置に時間がかかるため、申し込みをしてもサーバが使えるようになるまで時間がかかるケースがあります。
まとめ
共用サーバ 1台のサーバを複数のユーザーで共用する形態 |
専用サーバ 1台のサーバをユーザーが独占使用できる形態 |
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メリット |
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デメリット |
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以上が共用サーバと専用サーバの違いになります。
それぞれが表裏一体のメリットとデメリットを持っているため、どんなサイトを運用したいのかを念頭にサーバを選ぶ必要があります。
また、サーバは長期間運用していくものなので、問題が起こった際にサーバ会社に問い合わせを行うことになります。問い合わせのしやすさやサポートの対応なども事前に確認しておくことをお勧めします。
この記事がサーバを選ぶ手助けになれば幸いです。
この記事を書いた人
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2015年にアーティスに入社。
ソリューション事業部の企画・営業担当として、主に静岡県・愛知県内の企業・医療機関・教育機関のホームページリニューアル案件に携わる。2021年からは、ソリューション事業部の社内マーケティング担当を兼任し、リスティング広告の運用も行っている。
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