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大学サイトユーザビリティ調査から見る「大学サイトの進化と今後の戦略」

今年も日経BPコンサルティング社から「全国大学サイトユーザビリティ調査2010/2011」が発行されました。
本年も弊社制作実績の大学サイトが上位にランキングされましたが、今年の調査結果は、評価の高い大学が多かった点と、国立大学 全体におけるユーザービリティの飛躍的向上が大きな特徴でした。

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日経BPコンサルティング ニュースリリース「全国大学サイト・ユーザビリティ調査2010/2011」
(別ウィンドウで開きます)

大学サイトにおけるユーザービリティの重要性

弊社でも多くの大学サイト制作をお手伝いさせていただいてますが、ここ2・3年の間に多くの大学がWebサイトリニューアルを実施してきました。
インターネットが普及するにつれ、受験生獲得だけではなく地域貢献・社会貢献といった大学の存在価値や魅力を効率的に発信できる 広報ツールとしての役割が大きくなっていったのを背景に、単なる 情報発信ツールではなく、ユーザーに的確に情報を伝えることができるツールとしてWebサイトの使いやすさ・見やすさを改善していく大学が年々増加していきました。
大学という「人を育て・地域を育て・社会を育てる」役割を担っている機関だからこそ、大学と「人・地域・社会」とを結ぶコミュニ ケーションツールとして、大学サイトにおけるユーザビリティの向 上は必要不可欠なものだと言えます。

Webガバナンス強化のためのCMS導入

大学組織でよくあるケースとして、学部・学科・附属施設・関連機関などの学内組織毎にWebサイトを制作・運営してきた結果、デザインやサイトの品質・更新 方法が異なるため、ユーザーに使いづらさを感じさせてしまったり、サイト管理・サイト更新が行き届かなくなったりしまうことがよくあります。
その結果、情報発進力・ブランド訴求力の低下を招いてしまうことが考えられます。

そのような背景の中、Webサイトを統括し、一元的に管理する「Webガバナンス」という考え方が広まり、大学はCMSを積極的に導入するようになりました。CMSの導入は、単にユーザビリティを向上させるだけでなく、学内積極的なサイト更新や管理コストの削減、各種チェック機能によるコンテンツ品質の確保を実現できるツールとして大学におけるCMS導入のメリットは非常に大きいと言えます。

しかし、CMSはあくまでWebサイトを管理するツールであるということです。
Webガバナンスを実現・維持していくためには、CMSを活用してWebサイトを更新・管理される学内スタッフの意識・スキルを向上して行かなくてはなりません。
そのためには、各更新部署と連携した組織的かつ戦略的な広報体制を築く必要があります。

多くの大学サイトがCMS化した今、Webサイト広報における大学間競争を今後勝ち残っていくためには、CMSを活用した組織的な広報力の強化が重要になってくると考えます。

この記事を書いた人

田村 奈優太
田村 奈優太事業開発部 次長
印刷会社の営業を経て、2008年にアーティスへ入社。webディレクターとして多くの大学・病院・企業のwebサイト構築・コンサルティングに携わる。2018年より事業開発部として新規サービスの企画立案・マーケティング・UI設計・開発に従事している。
資格:Google広告認定資格・Yahoo!プロモーション広告プロフェッショナル
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