ネット利用の多様化に合わせたWebユーザビリティ
FacebookやTwitterなどが勢いを増し、ここ数年でネット利用シーンは多様化しています。訪問ユーザーのヒューマンネットワークを活用して、顧客を取り込もうとサイト運営側も各サービスへのシェアボタンを設置するなど、ユーザー発信の動線を確保する対策が多く見られるようになりました。
ユーザーの検索行動においても、いろいろなテーマが混在するビックキーワードでの検索から、必要な情報が取得しやすいスモールキーワードでの検索が増えています。
このようにこれまでトップページに集中していた動線は最適な情報(商品)ページに、直接訪問する動線へと変化しています。サイト内でもトップページ以外のページから、求める情報を見つけやすい環境整備を行う必要性が高まっています。
ページ単位で訪問ユーザーのニーズに合った情報を配信する
ここで重要になるのは、『ページ単位で訪問ユーザーのニーズに合った情報を配信する』ということです。
ある商品や情報を探しているユーザーが興味を持つ情報をわかりやすく掲載する必要がありますが、ページ単位でそれを行うには大変な労力を伴います。
これを適切かつ効率的に行っているのが、amazon(アマゾン)です。言わずと知れた米国に本拠を構える通販サイトで、幅広い商品を取り扱っています。amazon(アマゾン)では、閲覧中の商品を購入したユーザーが買った他の商品が自動表示されるため、ニーズに合った商品を適切に紹介できています。
関連商品の掲載によりSEOにも効果があり、商品名で検索したユーザーをその商品のページに適切に誘導できます。
amazon(アマゾン)のような大がかりな対策は行えないにしても、サイト内でのユーザー行動や流入キーワードを調査し、ニーズに合ったカテゴリ分類を行うことでサイトのユーザービリティを高めることができます。
ユーザーに満足してもらえるWebサイトであり続けるために、ユーザー行動の変化に伴う対策を検討されてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
- 1998年アーティスを設立し、インターネット通信販売をはじめとした数々のウェブサイト構築を手がける。ユーザビリティという言葉自体が耳慣れなかった頃よりその可能性に着目。理論や研究だけでなく、実際の構築と運営という現場で積み重ねてきた実績がクライアントの信頼を集めている。
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