あまり知られていない意外と使える外国産Webブラウザ
ブラウザはウェブサイトを閲覧するにあたって必要不可欠なものです。
多くの方はInternet explorerやGoogle chrome、Firefox、Safari等の有名なブラウザを使用されているかと思いますが、実は世の中にはあまり知られていない多種多様なブラウザが存在します。
メジャーなブラウザと差別化を図るために特徴的な機能を備えた「外国産ブラウザ」について紹介します。
INDEX
トラッキングや広告をブロックするプライバシー重視ブラウザ「Brave」の特徴
BraveはFirefoxやthunderbirdを開発したMozillaの元CEOであるBrendan Eichさんが開発したブラウザです。
今ではほとんどのウェブサイトで使用されているJavaScriptの生みの親でもあるそうです。
広告ブロック&仮想通貨寄付機能について
公式サイトの説明によると、Braveはサードパーティーによるクッキーやトラッキングをブロックし、広告もほとんど表示させないことで、ディスクトップ版のChromeよりも2倍の速さでブラウズすることができるそうです。
これは広告を配信することで利益を得ているGoogleが提供する「Google chrome」では実現できない機能ですね。
ユーザー視点で言えば読み込みを遅くする元凶である広告をデフォルトでブロックしてくれるのはありがたいです。
最近はウイルスや詐欺サイトに誘導する悪質な広告が増えているので、ブロック機能を実装するのは当然の流れではありますが、とはいえ広告ブロックが普及してしまうと、自身のサイトに広告を貼り付けることで収益を得ている管理者から反感を買ってしまいます。
そのためBraveでは、広告ではなく別の収入を得てもらう方法として「仮想通貨」を匿名でサイト管理者に寄付することができる機能も付いています。
機能の使い方はとても簡単で、寄付機能を管理画面からONにし、寄付対象のサイトにチェックを入れるだけです。
最新版では、サイトの管理者だけではなくYouTubeに動画を投稿しているクリエーターにも寄付できるようになりました。
今後の展開が楽しみなブラウザです。
並列処理を得意とする軽量ブラウザ「Avant」の特徴
Avantは2004年にAndersonさんが開発したブラウザで、並列処理に強くすることで既存ブラウザとの差別化を図っています。
複数開いているタブのうち、どれか一つがフリーズしてもそれぞれのタブごとが独立しているため、ブラウザを再起動せずともフリーズしたタブを削除するだけでブラウジングを続行できます。
さらに、広告ブロックが標準で搭載されているため、読み込み速度にも一定の評価が出来ます。ただし、他のブラウザと比べてマイナーなのか、日本語の参考資料があまり多くないことが弱点です。
レンダリングエンジンの切り替え機能
AvantはIE、Google chrome、Firefoxのレンダリングエンジン(ソースコードを描画する仕組み)を内蔵しています。
通常のブラウザであれば、レンダリングエンジンは1つしかありませんが(アドオンを使った場合など一部例外あり)、Avantはタブごとにレンダリングエンジンを切り替えることが出来るため、複数のブラウザで同じサイトを見比べたり、特定のブラウザしかサポートしていないサイトを閲覧したりする時に便利です。
最強ブラウザと一部で名高いブラウザ「Opera」の特徴
Operaは今回紹介する中で最もメジャーなブラウザです。
ブックマーク機能の発展版であるSpeed Dialやネイティブチャット機能のFacebookメッセンジャーなどが標準で備わっています。
かつては10年前のパソコンでも動くことを目標としていただけあり、動作も軽快です。広告ブロックやVPNも標準で備わっているため、高いプライバシー性も備わっています。個人的には一番おすすめのブラウザです。
他のブラウザとの差別化が図られている点として、省電力モードとニュースフィード機能が挙げられます。
省電力機能
省電力モードはサイトの読み込みなどを最適化することでCPUなどへの負荷を抑え、消費電力を抑える機能です。
長時間ノートパソコンでブラウジングする人にはうれしい機能です。
使い方も簡単で、画面右上のバッテリーアイコンを押すだけです。
パーソナルニュース機能
ニュース機能は、ローカルのニュースや世界のニュースを自動で収集し表示する機能です。ちょっとした時間潰しに便利な機能です。
注目度の高いニュースを表示するだけではなく、自分でニュースのソースを追加することが出来るため、自分好みのニュースフィードを作成することが可能です。
ニュースサイトの一覧が予め登録されているので追加するのも簡単です。
快適なブラウジングをサポートするシンプルブラウザ「Vivaldi」の特徴
Vivaldiは、Operaを開発したOpera Softwareの元CEOが開発したブラウザです。
ややマニア寄りだったOperaをさらにヘビーユーザー向けに作った印象を受けるブラウザです。
ウェブサイトをガンガン閲覧したいユーザー向けの機能が充実しているので、ブラウジングを長時間行う人にはおすすめです。
タブの操作
タブと重ねることで一つにまとめることが出来るタブスタックや、タブをタイル状に並べることで内容を一瞥できるタブタイリング機能が便利です。
関連するタブを一つにまとめたり一覧で見たりすることが出来るので、情報収集を行う際に大変便利です。
使ってみた感想として、「タブをタブの中にまとめる」というのはなかなか斬新で面白いです。まとめたタブは上記画像のようにタイル状に表示できるため、思っていたよりずっと使いやすいです。
ショートカットキーも充実しているため、パソコンのヘビーユーザーにはおすすめです。
さいごに
どのブラウザもメジャーブラウザにはないユニークな機能や操作性を追求しており、開発者の想いが込められています。
気になったブラウザがあれば是非一度利用してみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
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2015年にアーティスに入社。
ソリューション事業部の企画・営業担当として、主に静岡県・愛知県内の企業・医療機関・教育機関のホームページリニューアル案件に携わる。2021年からは、ソリューション事業部の社内マーケティング担当を兼任し、リスティング広告の運用も行っている。
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