Webサイトを上手に育てるための運用方法
弊社ではCMS(更新システム)を導入したWebサイト構築が多いこともあり、「運用」に対して、複数人で管理することに対する「更新頻度の向上」や「情報信頼性・正確性の確保」といった点にフォーカスしてご相談いただくことが多いのですが、果たしてそれだけでWebサイトを育てることに繋がるのでしょうか。
Webサイトを育てるとは?
“育てる”というワードから、例えば野菜を“育てる”場合を考えてみましょう。お水や肥料をあげ、囲いや添木をするなど手をかけてあげると美味しい野菜が育ちます。仮に思ったように育たなかったら、別の方法を試してみるでしょう。
Webサイトも同じです。Webサイトにおいても「育てる」とは「更新する」ことです。日々、改善に繋がりそうな修正や更新を行い、それによる変化を確認してまた修正を行う。こういった地道な作業をこつこつと行うことがwebサイトを育てるということです。
- ユーザー満足度向上の改善につながる更新を行う
- アクセス解析ツールなどでユーザーの行動変化を把握する
Webサイトでは、ある程度の期間を経てから変化が現れる場合も多いです。そのため、更新を行った内容をしっかりと記録しておき、変化が起きたときに何が影響したのかをきちんと見極められるような準備も大切です。
育てる方向を決めることが大切!
前述のとおり、やみくもに更新を繰り返すことが育てることではありません。きちんと実施した内容(施策)とそれによる変化(結果)を確認し、改善に導くことがWebサイトを育てるということです。
では、どういう状態になれば「育った」といえるのでしょうか。
それは、Webサイトの目的によって異なります。Webサイトの目的は、集客・ブランディングなどさまざまです。新商品を知ってもらう目的で開設したサイトであれば、ターゲット層からのアクセス数が増加することが育ったといえるでしょう。
つまり、「育てる方向=Webサイトの目的」です。
Webサイトの目的(役割)をしっかりと定めておくことで、改善する方向が明確になり、成果も見極めやすくなります。また、やみくもに更新を繰り返すような事態になりにくいため、更新者のモチベーションも下がりにくくなります。Webサイトはその価値が可視化されづらいツールということもあり、内部の協力を得ることが難しいとったお話しもよく耳にします。更新→変化の確認のフローの中で、更新を担当した方や部署に結果のフィードバックすることで、内部の関心とモチベーションを保っていくことも大切です。
運用のためのルール作り
Webサイトが役割を発揮し目標達成を実現するためには、この育てるフローを維持・継続するための「人」の協力が必要です。そのためには、誰が何をするのかといった役割と体制を明確に示し、実施する作業に対するルールを決めておくことが大切です。よくわからないという煩わしさを減らすための取り組みとも言えます。
そして、最も大切なポイントは効果をきちんと検証できる仕組みを作ることです。作業を行ったらそれを記録に残す仕組みを確立することで、その後の効果検証が行えるようになります。そして検証結果とともに現状を更新者と共有することが社内全体で「育てる」体制を維持していくために必要なことです。
- 誰がいつまでに何をするのかを明確にする
- 更新作業や連絡のルールを決める
- 定期的な効果検証を行い共有する
まとめ
Webサイトは、更新なければ育ちません。
やみくもに更新するのではなく、目的に合わせた更新を行いましょう。
役割を明確にして更新履歴を管理できる体制を整えることが第一歩です。
Webサイトの成果がいまいち上がらないなとお悩みのご担当者さま。
ぜひ一度、社内の運用体制に目を向けWebサイトを育ててみてください!
この記事を書いた人
- 創造性を最大限に発揮するとともに、インターネットに代表されるITを活用し、みんなの生活が便利で、豊かで、楽しいものになるようなサービスやコンテンツを考え、創り出し提供しています。
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